「教員から海外の企業に転職することってできるの?」
「せっかくだから海外で自分のチカラを試してみたい?」
「どんな風にチャンスを掴んだらいいの?」
そんなお悩みをお持ちのあなたへピッタリの体験談をご用意しました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは5,000人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
今回は、30代の元小学校教員、かなえさん(女性)からいただいた転職体験談です。
・元々海外で仕事をしたかった
・一方で教育に携わりたい思いもあり、まとまった休みも取れることから教員を志望
・同調圧力が強すぎる日本の教育に違和感。自分の墓碑に刻まれる言葉って何だろうと問い直す日々
・TOEICのスコアは800点未満でもなんとかなる、経験をアピール
・途上国で教育に関わる仕事に就くことができ、ワークライフバランスが取れて満足
まずは動いてみる、人脈を広げよう、最終辞めてもまた教員に戻れるし!
と実際に夢を叶えた行動力は大いに刺激を受けること間違いなし。
ぜひとも最後までお読みいただき、あなたのやりたい事を見つける道標にしてくださいね!

もくじ
教員から海外企業への転職体験談
教員になろうと思った経緯
1番は、まとまった休みが取れることです。
小学校の場合、春、夏、冬に休みがあります。
私は、どうしても海外旅行に行きたかったので、定期的に休みが取れるという点で教職を選びました。
将来的に海外で仕事をしてみたいと思っていたので、日本人学校やボランティアに籍を保持したまま行けるという点も魅力的でした。
海外で仕事をしたいという思いもあった
また、様々な教科を指導する=自分の知識も広がるのではないかとも思いました。
民間企業は自分に合っていないと思ったこともあります。
大学時代に民間企業のインターンシップに参加しました。
本当に自分に教職が合っているのか確かめたかったからです。
民間やNPOの説明会に参加する日々
民間企業、NPO等の就職説明会にもたくさん足を運びました。同時に公立小学校等でボランティアを複数かけもっていました。
東京のど真ん中に会社があったこともあり、毎日の満員電車、渋谷の交差点をスーツ&ヒールで猛ダッシュする日々。
パソコンと向き合う時間の多さ。収益を気にしなければならないこと。民間企業は向いていないだろうと考えました。

教員時代の思い出、外資企業へ転職する前に
海外研修に何回か参加できた
他の機関が募集する海外研修に複数回参加することができました。
教員という立場を使っての特権だったと思います。
研究授業として、1年を通してアフリカについて児童と一緒に学んだ時間は本当に幸せでした。
日本の教育の嫌な面が見えてきた
ただ、海外に行ったり、情報を集めたりすると、日本の教育システムの嫌な部分がどんどん見えてきました。
「同調圧力」を子どもの頃から感じなければいけない社会。
自分の仕事は大人の言うことを聞く(会社の言うことを聞く)ロボット作りだと思うようになりました。
同調圧力が強すぎる日本の社会
なぜ揃って皆同じ行動や考え方をすることが美しい、正しいとされるのだろう。
その違和感を感じながら行事に参加させたり、整列させたりするのは心底嫌でした。
給食の時間も嫌いでした。食べるのが人より遅い私は、5分で食べきるなんて無理な話で、量を減らしてもらうこともありました。
とくにcovid-19が広まってからは配慮しなければならないことも多く、1日の内で1番嫌いな時間でした。

教員から海外の企業へ転職するキッカケ
自分の墓碑に刻まれる言葉って何だろう?
突然ですが、皆さんが今亡くなったとしましょう。
お墓に生前の生き様を刻んでもらえるとしたら、何と書かれたいですか?
これは、就職して2年目くらいに休日に出席した他機関の研修で講師の先生が問いかけたことです。
その時、このままだと「○○市で教員として働いていた人、ここに眠る。」としか書かれないということに気付きました。
途上国で教育に関わる仕事がしたい
それは絶対に嫌だ。その時点で「途上国で教育に関わる仕事(できれば具体的な業績も)をした日本人、ここに眠る。」、これだ、と思いました。
その後、海外研修への参加を重ね、休職して海外ボランティアにも行きました。
本当に勉強になる日々でした。その中で現在の職場とも関わることができ、ラッキーでした。
また、教育現場では出会えないような方々とも出会うことができました。
広い世界で働きたいと確信
帰国後に法定研修に出席した際のこと。
講師の現職教員が「ずっと地元で働いているから、教え子の子どもが自分の学校に入ってきて、、。」というような内容の話をものすごく自慢げに話しました。
これを聞いた時に、よりたくさんの人との出会い、広い世界で働くことを目指したい、と確信しました。
他の自治体へ移って教員を続けてみるも
次の年度には自ら他の市に移りました。
本当に教員を辞めてよいのか、見極めるためです。
もしかしたら、他の市では続けたい、と思うかもしれない。それでもダメだったら辞めようと思っていました。
結局、気持ちは変わらなかったので、転職しました。

教員から海外の企業への転職活動
転職活動での良かったこと、苦労話など
履歴書に書くことがなかったのには困りました。
私の場合は海外事業だったので、海外での経験を書くことができましたが。
また、仕事を探す際に、どうしても英語と学歴はネックになっていました。
夏休みにTOEICの勉強を頑張りましたが、思うような成績が取れませんでした。
TOEICのスコアはどこまで求められる?
いわゆる国際協力関係だと、即戦力が求められるので、TOEIC900点以上が求められるケースが多いです。
また、海外の大学院を卒業していることが条件である所もあります。
かくいう私は、海外の大学院はおろか日本の大学院も出てないですし、TOEICも800点いきませんでしたが、それでもなんとかなりました。
そもそも本格的に履歴書を書くのも初めてだったので、学年末の成績業務をやりながら、ネットで検索して書きました。

教員から海外企業へ転職するコツ
海外関連の研修やイベントに参加
とにかく、自分の希望する分野の経験をなるべく多く積むことを意識しました。
研修やイベントに参加することはもちろん、国際協力系の就職説明会に参加したり、各種コンクールに応募したり。
現在はオンラインで様々な研修が受けられるので、仕事が終わった後、急いで家に帰ってセミナーを受けていました。
自分が興味のあることを周りにアピール
あとは、良く言われることですが、自分の興味があることややりたいことを周りの人に広くアナウンスしておくことです。
個人的に「人付き合いはビジネス」だと思っています。
例えば、
・コンクールの表彰式で出会った、いわゆる「偉い人」に自分の夢を語っておく
・セミナーに来た講師の方に自分をアピールしておく
私の場合、今回の転職はこういったことで成功したようなものです。
教員の仕事は忙しく、なかなか外に出る機会がないかもしれません。
ですが、興味のあることについてフットワークを軽めにすることは大切かなと思います。
私の場合、教育系の団体なので、日本での経験を生かせるということや海外ボランティアでの経験を主に話しました。
転職サイトは特に利用しなかった
とくに利用はしていませんが、しいて言うならさとるさんにダイレクトメールで相談をしました笑。
退職を伝えるタイミングが年度末ギリギリになってしまったので、校長にいかに円満退職できるように話すか、相談させていただきました。
同時に、同僚で私の思いに理解のある方にはコソコソ相談していました。
結果、転職先がすでに決まっていたこともあり、引き留めにも合いませんでした。

教員から海外の企業へ転職、実際に働いてみて
前述で、給食が嫌だった、と書かせていただきました。
こちらは昼休みが2時間あり、いったん自宅に帰宅し、好きなものを食べ、昼寝をしてから出勤しています。最高です。
また、授業準備のために始業1時間半~2時間前に出勤していたころと比べ、始業ギリギリに到着してもOKなのはありがたいです。
ほとんど定時に帰れる
現地スタッフがすぐに終業時間ぴったりに帰宅するので、便乗して今のところ定時に帰っています。
日本で経験した教育現場でのこと、海外で経験した教育現場でのこと等、今までの経験をフルに生かすことができる仕事です。
何より途上国の人と共に、その国の教育を良いものにするというミッションに大きなやりがいを感じています。
休職をしてチャレンジするのもあり
私のように、慎重派、心配性の方は、転職したい分野にもよりますが、まずは休職等して、籍を残したまま数年間違うことにチャレンジしてみることをおすすめします。
世界が広がりますし、その分野が自分に合うかどうか見極めるきっかけにもなります。
教員不足が叫ばれる現在、また教員をやりたければいつでも戻って来れます。
今までよりも軽い気持ちで転職できるのではないでしょうか。
まずは、何でもよいのでアクションを起こしてみましょう。
人生は1度きりなので、どうせならやりたいことをやりつくしたいですよね。
皆さまの幸運をお祈りしています。
今後ますますのご活躍を祈念しております。
