
「教員を退職したいけど、やめたあとの生活ってどうなんだろう?」
「ぶっちゃけ給料は減るの? 休暇は取りやすくなるの?」
「先に退職・転職した先輩たちの話をきいてみたい」
そんなあなたの疑問に徹底的にお答えする記事を書きました。
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは4,000人以上。
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
教員をやめたい、他へ転職したい! と思っても、
・すんなりと辞められるのだろうか?
・安定していると言われる公務員をやめちゃうけど大丈夫?
・仕事ってきちんと見つかるのかな?
上記のような不安をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで当サイトで寄稿やインタビューさせていただいた10人の”元”先生たちの体験談をまとめました。
・年収は? 自由な時間は増えた?
転職した元先生たちに聞いたアンケート
・小学校、中学校、高校、講師などさまざまな立場の元教員の転職体験談のダイジェスト版とリンク集
あなたの境遇に近い先輩もこの中にきっといることと思います。
これを読めば、あなたも前に進む勇気がわいてきますよ!
もくじ
教員からの転職体験談、10人の元先生へ聞いてみた
どんな職種に転職しましたか?
・機械メーカーの営業職
・IT企業のシステムエンジニア
・教育×IT企業のプログラマー
・メディア運営企業のマーケティング職
・学習塾、教育関係
・コンサル会社
・公立校→私学教員
・税理士事務所
などなど
みなさん、実にバラエティーに富んだ職種についておられます。
教員は教育系求人にしか転職できない?そんなことはない
「教員からの転職だと、塾の講師くらいしかないのかな?」
そうお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には上記のようにさまざまな職種へとチャレンジしている方が多いです。
営業職やコンサル会社、税理士事務所へと転職を決めたかたもいらっしゃいます。
最近では特にIT系(システムエンジニア、プログラマー、マーケターなど)が多いですね。
学校の先生って新しい技術を学ぶのが好きな人もいますし、パソコン周りが得意な人も多い。
働きながらスキルがきちんと身につく職種に興味のある方は、IT系の企業を選んでみてはいかがでしょう。
教員から転職して満足していますか?
・はい 9人
・いいえ 1人
1名民間企業に就職したものの、やはり教育の現場の方が自分に合っていると再認識してまた講師に戻ったかたがいらっしゃいます。
転職して満足されている方が圧倒的に多いですね。
教員から転職してよかったことを教えてください
・労働時間が大幅にへった。プライベートの時間が持てるようになった。
・ストレスが減って心身ともに健康になった。
・今の勤め先がなくなってもなんとかなる、スキルと自信が身についた。
・若手に仕事を押し付けるという理不尽な文化がない。女性を大切にする社風がある。
・やりたいことにチャレンジできて満足。
教員からの転職活動で苦労したことを教えてください
・教師をつづけながら転職活動すると時間の確保が難しい
・30歳すぎて未経験業種へ応募すると、なかなか書類が通らない
・夏に転職活動したので、着慣れないスーツがよけいに暑苦しかった
・無職になると今まで天引きされていた税金関係を自分で払わないといけないので大変だった
教員からの転職体験談、年収はどうなりましたか?
教員からの転職で年収は減った人が多い
・増えた 1名
・変わらず 2名
・減った 7名
やはり、公務員の基本給+教職調整額という安定した給与に比べると、下がってしまう傾向が多いようです。
参考までにサラリーマン全体と公立校教員の平均年収の比較表を載せておきます。
25歳と30歳時の平均年収の比較
サラリーマン全体*1 | 公立教員*2 | |
25歳 | 344万円 | 423万円 |
30歳 | 407万円 | 540万円 |
*1転職サイトdoda平成30年度調査より
*2平成29年地方公務員給与実態調査より
実は世間一般と比べると高給取りの部類に入る教員。
教員だけの世界にいるとなかなか気づかないんですけどね。
ですが、月の時間外労働時間は過労死ラインの80時間を超える場合も…
しかも教職調整給のおかげでどんだけ働いても残業代は出ない。
時給換算するとアルバイトの最低賃金と変わらない…なんて人もいます。
教員が転職で重視するのは労働時間
”あなたが転職でもっとも重要視するのは何ですか?”
少し前にTwitterでアンケートをしたところ、63%の方が「残業などの労働時間」が一番大切と答えてくれました。
国営ブラック企業と呼ばれてすでに久しい教員の世界。
やはりみなさん、「自由な時間が欲しい」のかな、と思います。
僕も転職した理由は色々とありますが、やはり一番は家族とのそして自分自身の自由につかえる時間を増やすことでした。
そのためなら、多少の年収ダウンはやむを得ないかなと考えています。
フォロワーのみなさんに質問📝
あなたがもし転職するとして
もっとも重要視するのは?#教師からの転職— さとる@教師からの転職 (@SatoruTeacher) May 21, 2020
それでは当サイトに寄稿いただいた方の転職体験談をご紹介していきます。
「合わせて読みたい」の箇所から詳しく書いてあるページのリンクへ飛べます。
僕が転職を志した約3年前は「教員が転職するための情報」はネット上にほとんどなくて、ほんと困っていました。
教員をやめたいと考えている人、転職も視野に入れている人の参考になればと思っています。
小学校教諭からの転職体験談
3taroさん
TwitterとInstagram合わせてフォロワー1万人超え。
凛とした強さをお持ちの中に、キラリと光る知性が見える。
現在は「LITALICO」という東証一部上場企業で働いてらっしゃる3taroさん。
転職は命がけ!
教師をやめて1%でも後悔するならやめない方がいい!
読むと勇気があふれでてきます。
ななつめのやつはしさん
・テレビ出演し「newszero」で芸能人相手に堂々と物申す
・捨てるから始める仕事革命!学校に「5S」の考えを導入
・学校の片付けの本を出版
小学校教員をしながら精力的に活動されていたななめのやつはしさん(本名、丸山瞬さん)ですが、2020年3月に退職。
「学校の整理収納アドバイザー」としてフリーで独立されています。
学校がツラかったのではなく、他にやりたいことが見つかった。
夢は「全国の学校を片付けること」。
誰もやったことがない道なので、ネットで探しても方法が載っていません。だからこそまずは行動あるのみ。人生をかけた手探りです。
そう、力強く語ってくれました。
初任教員、適応障害からの転職、あやさん
「恩師との出会いで自分が変わった」
「私も子どもたちが安心してすごせる学校づくりをしたい!」
そんな夢と希望をふくらませて小学校教諭になったあやさんでしたが、そこは想像を絶する過酷な環境でした。
4月からいきなり40人学級の担任を任され、しかも副担任や加配などのフォロー体制はなし。
平日だけでは教材研究や指導案などの業務が追いつかず土日も出勤。
・適応障害と診断され、昨年夏から病休
・その後、僕のツイートを見て転職を決意
・運命の転職エージェントに出会うことができて
・電話や直接面談を重ねて転職活動スタート
・ついに第一志望の会社から内定が出る
とくに初任で「もうつらい…転職できるのかな…」と悩んでいる初任教員の方、読めば勇気づけられること間違いなしです。
学年主任からプログラマーへの道、だいすさん
「ITスキルを伸ばしていくことに興味がある」
「プログラミングスクールって実際どうなの?役立つの?」
そんな声にお応えしてくれるのが、小学校で学年主任まで勤め上げた、だいすさんです。
・超超超ブラック労働や先の見えない職場環境で転職を決意
・一発奮起!スクールでプログラミングを学ぶ
・現在では教育×IT(EdTech:エドテック)の現場で活躍中
中学校教諭からの転職体験談
英語教員からの転職、まっちゃん
英語科の教員の方や、1年目の先生で転職を考えておられる方を応援してくれるのが、まっちゃん。
英語教諭の方の転職は、得意の英語力を活かして外資系企業につとめる以外にも、ポテンシャルを活かして営業職などに転身する方もいらっしゃいます。
・管理職からの叱責や保護者対応でズタボロに
・学校で働きながら必死の思い出転職活動
・メディア系の営業職へ就職! 給料は下がったけど毎日が新鮮で楽しい!
毎日、死にたいと思っていたあの頃とは違って、いまは「学びたい!」という気持ちでいっぱいです。
高校教諭からの転職体験談
理系の専門職へ、あすみさん
「高校の時にお世話になった先生のように、物理の楽しさを伝えたい」
そう志して教員になったものの……。
過酷な労働環境で体調をくずし、ついに学校にいけなくなり休職。
転職活動を通じて、視野が広がった。
視野が広がったことで、自分を責める気持ちがへり、前向きに考えられるようになった。
先生やっていた時は必死にせかせか動いても、「ホント気が利かないwポンコツw」と言われていたのに、
今の会社では、 気を利かせて動こうとしたら、「女性にやらせるのは申し訳ないので」、と断られて、ビックリしてしまいました。
私という人間は、そこまで大きく変わっていないのに、 環境によって本当に生きやすさが違う
活き活きとした体験談を語ってくれました。
養護教諭からの転職体験談
公立校から私立高へ転職、Hinaさん
・心と体が疲れ切って公立校を退職
・ITベンチャーで2ヶ月間インターン
・働きやすい環境を求めて私立の養護教諭へ転職
公務員から全くちがうITベンチャーへと飛び込んだ行動力の持ち主。
環境を変えれば、自分の考え方も変わってくる。
まずは行動することの大切さを教えてくれます。
女性の方や、養護教諭で転職を考えておられる方は大いに参考になると思います。
講師からの転職体験談
栗野泰成さん
サッカー小僧だった学生時代から、恩師の言葉を胸に小学校講師へ。
その後、JICA海外協力隊でエチオピアにいき教育活動。
現在では社会的インパクト投資に特化したコンサルティングファームに勤務されている栗野さんの体験談です。
・やりがいもあったが、心身ともに疲弊し小学校の講師を退職
・「世界も、自分も変えるシゴト」JICA海外協力隊へ
・大学院をへて、コンサルティングファームへ
世界をこの目で見てみたい! もっとスケールの大きな仕事をしたい!
そう考えている教員の方にぴったりの記事です。
あにえさん
・新卒で教採試験に落ち、SEになるも毎日デスマーチ
・どうせ残業するならやりたいことで残業したい!と教員の道へ
・休みは月わずか1日! 教育の過酷な現場で心身をこわし休職
現在はワークライフバランスのとれた生活を送っておられます。
Twitterで時折みせてくれる彼氏さんとのノロケ話にほっこりとしますね。
そんな当たり前の生活を取り戻せるのも教員から転職する魅力なのではないでしょうか?
おかずさん
教育を通じて子どもたちと成長していくのが楽しい。との思いを抱きながら、一方でなかなか教員採用試験に合格せずに悩む日々。
正規教諭と給与面などの待遇や雇用の安定性もまるで違うのに、同じような負担と責任を強いられる。
労働環境も過酷で、時間外労働や持ち帰り仕事も多い。
そうお悩みの講師の方は多いと思います。
特に講師の方や20代の方は参考にしていただければと思います。
教員の転職体験談を読んだら、まずは行動してみよう
体験談を読んだあとは、小さなことでもいいので実際に行動に移してみましょう。
・なぜ、教員を辞めたいのか自己分析
・どんな転職先があるのかリサーチ
・転職サイトに登録だけでもしてみる
・転職エージェントと面談して、自分の可能性を見出す
ひとつひとつは小さな一歩でも、積み重なれば大きな体験となります。
下記の記事では、教員からの転職に関する流れを5つのステップでわかりやすく解説しています。
忙しい教員でも、働きながらでも転職はできます!
ぜひともお読みいただき、理想の働き方を手に入れてください!