教員生活

早くも炎上!「#教師のバトン」現場の先生達からの悲痛な声をまとめました

教師のバトン 炎上
関連サイト:教員の投資や税金のお話  『お金のホームルーム』
さとる
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こんにちは、31歳の時に中学教員から機械メーカーへ転職したさとるといいます。

現在は企業の採用面接新人教育も担当しています。

Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは4,000人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。

「#教師のバトン」という言葉をご存知ですか?

文部科学省による、教師の魅力を発信し採用者増を目的としたプロジェクトのことです。

2021年3月26日からスタート! 2022年(令和4年度)採用試験へ弾みをつけるプロジェクトになる! と思いきや……

翌日3月27日土曜日には、Twitterのハッシュタグで拡散され特に現役教員や元教員の方から大反発を食らうという。

早くも絶賛炎上中!

さとる
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教員の労働環境は過酷なのに、次の世代にバトンなんて渡せるのかな……
この記事の内容

・プロジェクトの概要

・Twitterに寄せられた現役教員たちからの意見まとめ

・フジテレビ、NHK、朝日新聞などメディアで取り上げられた様子とネット上の反応のまとめ

・SNSで企業や省庁アカウントが炎上する理由

・教員不足をどう解消すべきか?

ぜひとも最後までお読みいただき、教員の労働環境に関する問題やどうしたら教職のなり手が増えるか、一緒に考えてみませんか?

教員 やめたい 中学
教員辞めたい…中学校教師だった僕が31歳で退職した理由と転職成功のコツ教員をやめたいあなたへ。部活・保護者対応・生徒指導、中学教師から月残業100時間以上の激務に耐えかね31歳でホワイト企業へ転職した実体験。年収は減ったけど家族との時間を取り戻しました。ホントに辛かったら辞めてもいいんだよ!大丈夫、教員辞めても仕事はある!...

大炎上!教師のバトンプロジェクトの内容

教師のバトン

出典:文部科学省「教師のバトン」プロジェクトについて

教員の魅力発信に効果があるか?

教師のバトンプロジェクトとは

・学校での働き方改革
・ICTの効果的な活用
・新しい教育実践

など、学校現場で進行中のさまざまな改革の事例などを現役の教師や保護者がTwitterなどで投稿してもらうことにより、教職を目指す学生・社会人の準備に役立てる。

もっと端的にいうと、

「教職ってブラックって言われてるけど、今は改革も進んでいてやりがいもあるよね」

「教員を集めるために、現場の先生たち、リアルな声を届けてよ!」

である(と僕は解釈しているのですが)

教育の現場からは

「働き方改革などまるで進んでいない! むしろコロナ禍での対応やICTへの対応、やるべきことはますます増えて現場は回っていない」

「こんな現状では、学生たちに笑顔で『教職においで』なんて言えない!」

3月27日現在、リアルな声が集まりすぎて絶賛大炎上中なのです。

荻生田文部科学大臣も記者会見で言及

ちなみにこの「教師のバトン」プロジェクトは、若手の文科省職員の単なる思いつきか?と思いきや、

荻生田(はぎうだ)文部科学大臣も3月26日の定例記者会見で触れているくらい、公式なものです。

記者会見録(文部科学省HP)

教師のバトンの公式noteやTwitterもある

「教師のバトン」公式note

「教師のバトン」公式Twitter(@teachers_baton)

「投稿にあたり、所属長からの許諾等は不要です」と公式Twitterに書かれています。

逆にいうと、現役の先生たちにとっては校長などを介さずに直接文科省に物申すことができる良い機会といえるかもしれません。

ただ、公式Twitterでリツイートされているのは本プロジェクトに肯定的な考え方ばかりです。

ネット上の意見を見る限りは、9割以上が「何やってんだよ文科省!」「他にやることがあるだろ」との反対意見のようですが。

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教師のバトンプロジェクト、肯定的な意見

肯定的な意見などあるのだろうか……

と思っていましたが、Twitterの波の中からなんとか探し当てました。

話題のツイート(2021年3月27日19時調べ)の中で20件中19件が今回のプロジェクトに疑問を呈するツイートだったのですが。

プロジェクト自体へのリスペクトを忘れないでという素晴らしい意見です。

確かにね、文科省叩いても解決しないんですけどね。(現場の意見を上げ続けることは大事だと思う)

学生の時のバイトの先輩で文部科学省に就職した方がいらっしゃるのですが、

官僚の中では文科省なんて下の下

日本の行政は財務省、外務省、経済産業省が牛耳っている。
俺らなんか人間扱いされてないよ。」

という言葉を覚えてます。

文科省様も限られた予算の中必死なのだと思います。

それもわかるんです。
わかるんですけどね……

なぜだろう、このスッキリしないモヤモヤ感は。

以下、Twitter上で特に「いいね」や「リツイート」が集まったものをさらに紹介していきます。

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教師のバトンプロジェクト、Twitterの意見まとめ

個人的になるほどなあ、建設的だなと思う意見もご紹介。

どれも名文の数々です。

現場の先生たちの「生の声」が説得力を生んでいます。


教師のバトンプロジェクトはなぜ炎上したのか?

今回の「教師のバトン」プロジェクト、個人的には大失敗だったと思っているのですが

さとる
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企業のマーケター目線から、今回のプロジェクトを見てみましょう。

失敗は悪いことではありません。

悪いのは「失敗から学ばないこと」です。

SNSが炎上する理由

・利用者の意識と発信側の意識が乖離しすぎている
・ジェンダー、人種差別などの問題の軽視
・SNSの影響力の軽視

さらに詳しくみていきましょう。

教師のバトンはなぜ批難を浴びたのか?

結局のところ、事前リサーチが甘かった。

援護射撃を期待していた教員サイドから強烈なしっぺ返しがきた。

Twitterには影響力のある教員アカウントがたくさんあることに気づいていなかった。

もょもとさんのツイートが端的に表しています。


「教員の労働環境」という問題が何も解決していなかったのに、「やりがい」という表面だけで取り繕おうとする所に、特に問題がありましたね。

教師のバトンには50人以上の応援団がいるはずなのに

実は教師のバトンプロジェクトには、50人以上の応援者公式サイトに名を連ねています。

大学教授や学校の先生、現役大学生の方が主なメンバー。

「学校の当たり前をなくす(麹町中学校)」で有名な工藤優一校長や、Yahooニュースの教育系記事の執筆でおなじみの妹尾昌俊さんもいらっしゃいます。

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これほどの人数がいるのに誰も炎上の可能性に気づかなかったのでしょうか?

中には「十分に確認することなく引き受けちゃった」と公言されている方もいらっしゃいますけど。

教師のバトンプロジェクトは成功なのか?

高度にインターネットやSNSが発達した現在。

もはや見せかけだけの「やりがい」で人を集めるのには無理があります。

ネット上の表面的な薄っぺらい情報はバレます。

それならば、まずは教員の待遇や労働環境をきちんと改善すべきでしょう。

・給特法を廃止し、労働基準法に基づき残業代をきちんと支給する

・行事や仕事内容を精査し、不要な仕事は削る

・部活動や清掃、下校指導など可能な限りの外注をする

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全国の教職員の残業代をきちんと支払うと年間1兆円の予算が必要、という記事をどこかで読んだことがあります。

財源がないのなら国債を発行する、または日銀が日本円を印刷しまくって市場に供給するという手もあります。

日本は新型コロナの影響もあり、2021年度は過去最高の106兆円の国家予算を成立させました。

その一部でも教職員の待遇改善に使うことはできなかったのでしょうか?

すでに崩壊へ向かっているとまで言われている公教育。

今の「教員が足りない」「なり手がいない」という現状を見ていると悲しくなります。

元教員として、保護者のひとりとして、文科省には改善を強く求めます。

追記、文科省からの返答で炎上は沈静化?3/29

3/26(金)に教師のバトンプロジェクトが発表され、Twitterで大炎上の土日を経て、週明け3/29には文科省公式noteが更新。

ご意見の中では、
・長時間労働の改善
・部活動の負担、顧問制度の廃止
・給特法の改正
・教職員定数の改善
・免許更新制度の廃止

等をはじめとして、様々なご指摘いただきました。

投稿を拝見し、教員の皆さんの置かれている厳しい状況を再認識するとともに、改革を加速化させていく必要性を強く実感しています。

教師のバトン公式noteより

これを受けて、教員の現場からの声が一定程度は届いていると、Twitterタイムラインでは概ね好意的な反応。

事態はやや沈静化に向かいました。

と、このまま炎上は沈静化に向かうと思われたのですが、

そう安心させてくれないのが文科省クオリティ! 

さらなる火種がくすぶっていたのでした。

「スッキリ」で教師のバトンが取り上げられる

翌日、3/30(火曜日)、フジテレビの朝の情報番組「スッキリ」で「#教師のバトン」プロジェクトが報道されました。

動画 FNNプライムオンライン
教師のバトン、魅力共有のはずが…不満が続出「死んでしまう」

荻生田文科省「上品な書き方を」発言

文科省様、ここでさらにやらかしてくれます。

スッキリで取り上げられる前の3/29の会見で、荻生田大臣が

「前向きな意見もあるし、ネガティブな意見もあって、戸惑いも感じていますけど」

「学校の先生なのだから、もう少し品の良い書き方をしてほしいな」という発言が上記テレビをはじめSNSなどで拡散されると、

そもそも主力媒体をTwitterと決めたのは文科省。そこに品を求められても。

心からの本音をぶちまけているのに、何をいまさら!

とさらに炎上。

中には、逆手に取って上品にホンネをつぶやくツワモノも。

もはや、話題をばら撒くためにわざと炎上させている疑惑もありますね(苦笑)。

Yahooニュースにもいくつか投稿記事が寄せられていますし、テレビ朝日も教師のバトンを取り上げるという情報もございます。

教師のバトン公式Twitter、謎のマンガをリツイート

4月1日、Twitter教育界隈とは裏腹にまったく動きをみせない、本プロジェクトの公式Twitterが前田康裕氏のツイートをリツイート。

本プロジェクトの応援団のツイートはRTするということなのでしょうか。

結局何を意図したかったのかよくわからなかったのですが、

「良い教師ほど身銭を切って勉強する」
の部分が大きく取り上げられてしまい……

文科省、さらに炎上燃料を投下

「このまま電子の波に埋もれてしまうのはまずい!」と思ったのか、文科省は本プロジェクトの公式noteを更新。

「教育現場にハラスメントはあってはなりません」

この一文がさらなる物議を醸し出しました。

そもそも現場に余裕がないから、ハラスメントが起きるんですよ。

Twitter教育界隈がさらにヒートアップしていきます。
さらなる議論を巻き起こすことができるか?

教師のバトン、ついにNHKニュースへ

4月8日の21時からのNHKニュース9で「教師のバトン」プロジェクトが取り上げられました。

教師のバトン、想定超える悲痛な声

「教師のバトン」に寄せられた声には予想を上回る、長時間労働や部活動の負担があることが多く寄せられ、

・夢を叶えて教員になったけど10年もたなかった

・とてもじゃないが、若者にバトンを渡せない

との声が寄せられています。

教師のバトンの統括は文科省の総合教育政策局

文科省は4月8日に改めてメディア向けの記者会見を開きました。

今回のプロジェクトを統括しているのは、義本博司総合教育政策局長。

記者会見で、

厳しい勤務の実態を訴える声が数多く寄せられた

教師の声が働き方改革の具体的な推進力となる

迅速にかつ具体的に勤務環境の改善を進めていきたい

と語っています。

NHKニュースで取り上げられたことで、学校関係者以外、特に年配の方へ議論が広まることを期待したいですね!

朝日新聞の「天声人語」に教師のバトンの話題が!

2021年4月9日。

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さーてそろそろ昼休憩なので新聞でも読むか……

と思い何気なく職場に置いてある朝日新聞を手にとると……

なんと! 朝日新聞の1面コラム「天声人語」に教師のバトンの話題が載っている!

「バトンを渡す」2021年4月9日付朝日新聞朝刊

「天声人語」といえば、文章が的確にまとまっている、論説を読む訓練になる、などで学校教育でも取り上げられていますよね!

まあ、教員はもともと左翼の人が多かったので朝日新聞が好き、という説もありますが(笑)

その中でも

「20年間で削減された仕事は座高測定とぎょう虫検査しかありません」

という一文は、僕もTwitterでお世話になっている現役教員のサボさん(@kyouiku_mondai)が以前ツイートされた内容だそうです。

全国紙の一面にも掲載されたことで、さらに注目度が上がるのでしょうか?

文科省の今後の炎上、じゃなかったマーケティング戦略やいかに?

 

「#教師のバトン」プロジェクトに関しましては、また動きがありしだい追記させていただきます。

 

感想、ご意見などはさとる(@SatoruTeacher)のTwitterまでお寄せください。

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