「教員をやめたいけど、後悔ってするものなのかな?」
「転職したいけど、失敗したらどうしよう?」
「せっかくなら、満足のいく人生を送りたい!」
そんな声に、ストレートにお応えする記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは5,000人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
僕は普段から、「辛かったら、教員やめてもいいんだよ」、「他の人生もあるよ」と言っているのですが、退職・転職はメリットだけではありません。
今回は、教員をやめることによる後悔とそれを防ぐ方法をご紹介します。
・年収は下がった
・管理職の心無い声をうける
・民間企業に慣れるまでに苦労
・それでも自由な時間とストレスが少ない生活が手に入ったので後悔していない
結論をいうと、僕個人としてはそれでも転職してよかったと思っています。
また、Twitterで200人以上の転職・キャリア相談に乗ってわかった。
「教員からの転職」の後悔と失敗パターンについてもお話します。
・やっぱりこどもが好き!授業がしたい、教員に戻りたい
・転職先がイメージと違う、ブラック労働
・心身を壊してしまい、なかなか就職先が決まらない、もっと早く転職すればよかった
この記事を最後までお読みいただければ、あなたも後悔しない選択肢ができるようになりますよ!
![教員 やめた 幸せ](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2020/02/無題507-1-320x180.jpg)
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もくじ
教員からの転職、後悔や失敗もある
- 年収は100万円下がった(手取り計算で約70万円ダウン)
- 管理職からの心無い声
- 元教員という肩書はずっとついて回る
順番に、解説してきます。
年収は下がった
![年収 ダウン](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/07/82151.jpg)
手取り収入が70万円ダウン
年収は550万円から450万円に下がりました。
毎月の収入が手取りで約4万円。
年2回のボーナスが約10万円ずつ ダウンしました。
共働きで妻が働いてくれているとは言え、家計には痛いですよね。
生活レベルは意外と変わらない
それに対して我が家では
・携帯電話の料金プランを見直す
・生命保険の見直し
・使っていない動画定額サービスや固定電話の解約
などをして乗り切りました。
月々の貯金に回すお金も少し減りましたね(汗
生活のレベルは、意外と落とさずに生活できますよ。
退職金はガッツリと減る
ちなみに教員を辞めた際の退職金は150万円足らずだったと記憶してます(涙
教師を定年まで勤め上げたら2300万円くらいはもらえると聞いていたので、そこはかなり残念ですね。
まあ、あの教師生活をあと30年を続けると思うと僕には無理だと思います。
今の会社は新卒で入っても退職金が2,000万円くらいだと聞いています。
おそらく中途で入社した僕はもっと少ないでしょうね。
![教員からの転職 年収](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/09/無題31-320x180.jpg)
教師辞めたら仕事あるんですか? 管理職の心ない声
管理職から理由を激しく問い詰められる
僕が教員を退職する意思を上に告げたのは、辞める約4ヶ月前、2016年の12月のことです。
当初、教頭・校長は非常にびっくりしていました。
最初は、
「部活動が負担なら土日の練習を減らしてもいい(ただし保護者との交渉は自分でやれ)」
「生徒指導も負担なら校務分掌を見直してもいい(僕の分掌を引き受ける人はもっと可愛そうだと思いますが…)」
本心から心配してくれているのか?
当時、僕の勤務校では講師の方や若手の教諭中心にすでに数名の退職希望者が出ていました。
管理職も退職者があまりにも多いと自分の評定に影響するのでしょうか?
引き止めたいのか単にその場をしのぎたいだけなのか、よくわからない対応をされて、僕はますます心が離れていきました。
今では幸せに過ごしています
そして、僕の退職の意思が固いことを知ると、
「教員やめて仕事なんてあるんですか?」
「小さい子どももいるのに何を考えているんだ?」
そんな心無い声もいただきました。
せめて、一言でもいいから応援してくれたらよかったのに。
僕は今では幸せに過ごしているので、恩返し(笑)できていると思っています。
![教員 辞めてよかった](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2021/06/無題523-320x180.jpg)
仕事上、元教員という肩書は一生ついて回る
転職活動中や、入社してからも
「公務員なのになんで辞めたの? もったいない!」
「学校の先生って夏休みの間は1ヶ月休めるんでしょ、いいなあ」
教員の世界では、「教員=長時間労働」は当たり前の認識です。
しかし、世の中ではまだまだ「子ども達と同じように休める」という認識の方も残念ながらいらっしゃいます。
エージェントさんの話ですが「特に大手企業だと『元公務員=仕事では使えない』という認識で書類選考で落ちる場合も残念ながらある」とのこと。
確かに書類選考で落ちる場合もありましたね。
お祈りメールという言葉の意味を初めて知りました。
![教員 転職先](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2023/09/無題956-320x180.jpg)
初めての転職活動
![教員からの転職 面接](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_0223.jpg)
転職活動はもちろんですが、教員採用試験以外に就職活動すらしたことのない僕にとっては初めてづくしの連続でした。
教師をやめると決めてからは「マイナビ」等の転職サイトへ登録。
転職エージェントなるものの存在も初めて知りました。
ハローワークへ通い、職業訓練の手続きをしたあとで、転職エージェントとの面談を開始。
MOS(マイクロソフトのパソコンスキル検定)の対策講座を受け、試験対策の勉強。
当時は妻が働いてくれていたので、当時3歳の息子の保育園のお迎えや食事の準備など。
今思うと、なんとか就職先を決めないとと必死の毎日でした。
一生分の始めては経験し尽くしたかな(笑)という感じですね。
![教員 転職エージェント](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/06/無題40-1-320x180.jpg)
民間企業で最初の1年は慣れるまで苦労
民間企業と公務員では文化が違う
無事、今の会社に入社を決めても、最初の1年はとても苦労しました。
僕は現在、中規模のメーカーでルート営業(特定の取引先を回りながら、機器のメンテナンスや発注を取り付ける)を日々やっています。
一応、配属されて約2週間は研修期間があり、そのあとも直属の上司が一緒に営業先を回ってくれますが、1ヶ月くらいすると独り立ち。
当然、入って1ヶ月で自社の商品の知識なんてつくわけないんですよ(涙
逆にお客さんに仕事を教えてもらう
お客さんから質問を受けると、こちらもわからないのでしょっちゅう会社に電話してました。
お客さんの方が逆に詳しくて教えてもらったり(苦笑)
会社へ戻っても見積書の作り方や事務処理もさっぱりわからないので、お局様に教えを請うたり。
自宅へカタログやパンフレットを持って帰って、勉強もしました。
約2年が経過した今は、ようやく慣れてきて後輩にも教えられるようになってきました。
教員から転職で後悔1、やっぱりこどもが好き
それでは実際にTwitterのDMをいただいたり、オフラインでお話を聞いた教員から転職して後悔するパターンも5つご紹介します。
*プライバシー保護のため一部内容をボカしてお伝えいたしますことをご容赦ください。
![教員 転職 後悔](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/07/無題537-2.jpg)
やっぱり授業がしたい、教員に戻りたい
(20代後半、男性より)
講師として元々小学校・中学校を指導していたのですが、土日の休みもままならない長時間労働に嫌気が差して転職を決意。
無事に民間企業へ就職が決まったのですが…
大人たちに囲まれて思うのが
「やっぱりこどもが好き、こどもの成長をそばで見守るのが自分には合っている」
「自分の授業でこどもたちが『わかった!』と言ってくれるのがうれしい」
そんな思いが湧いてきました。
別の自治体へ講師として戻る
結局、1年足らずで民間企業を退職し、別の自治体で講師の道へ。
一度転職活動をやりとげて、少しでも別の企業で働いたことで違った視点、そして何よりガッツが身につきました。
一度転職活動、そして民間企業で働いたことで視野が広がったとの回答もいただきました。
約1年間の努力そして葛藤は、決してムダではなかったと僕は思います。
教員をやめようか悩んでいる方は、自分の興味関心や適正についてじっくりと見つめてみるのもいいかもしれませんね。
![グッドポイント診断 教員](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/09/IMG_0949-320x180.jpg)
教員から転職して後悔2、就職先がブラック企業
![教員 転職 後悔](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/07/無題537-3.jpg)
求人票では土日休みのはずが
(26歳 女性 元小学校教諭の方より)
同僚との関係がうまくいかず、適応障害と診断され小学校教諭を休職そして退職。
約3ヶ月間の転職活動のうえ、教育系の民間企業へ就職を決めました。
やっとこれで、私も人並みの生活を送ることが出来る! と思ったのですが、
求人票には、土日休みのはずが、休日にも出勤あり。
しかも代休がもらえない。
企業の目利きがうまく出来ないケースも
平日も何かと長時間労働を押し付けられるなど、当初会社説明会で言っていた部分と働き方が違います。
このまま続けるのか、それとも一度やめるべきか悩んでいます。
特に、大学生の時に就職活動の経験がなく、はじめての転職活動ですとなかなか企業の目利きができないケースもありますよね。
転職の自分なりの「軸」をしっかりと持つ。
![教員 辞めたい](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2022/06/無題850-320x180.jpg)
教員から転職して後悔3、なかなか仕事が決まらない
![教員 転職 後悔](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/07/無題537-4.jpg)
うつ病と診断されて退職
(31歳 女性 元特別支援学校教諭)
日曜日の夜になると全然寝付けない。
休んでいても、仕事のことが気になってしょうがない。
朝起きると、涙が止まらない。
激務に耐えかねてうつ病と診断され、その後休職→退職の道を歩みました。
もっと早く転職しておけばよかった
なんとか仕事が見つかるかなと思ったのですが、コロナショックのあおりを受けて、お祈りメールの嵐。
こんなことなら、もっと早く元気で若いうちに転職しておけばよかった。
特に、未経験者歓迎で好条件の求人は30歳をすぎるとグッと少なくなります。
また、一度体をこわしてしまうと、通院や薬を飲みながら生活を送らなければならない場合もあります。
若くて、元気なうちに、というのもよく聞くフレーズです。
![教員 うつ病 転職](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/10/IMG_1305-320x180.jpg)
教員から転職して後悔4、フリーランスで収入が不安定
![教員 転職 後悔](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2021/07/無題537-6.jpg)
時間と場所の自由をつかんだものの
(20代後半 女性 元中学教諭)
時間と場所に縛られない自由な生き方にあこがれて、フリーランスの道を選択しました。
はじめは、クラウドワークスなどで上手く仕事が取れていたのですが。
コロナのあおりを受けて、企業からの受注が激減。
収入も半分以下に落ち込みました。
もう一度講師登録しようかな
勉強したり、人と会うためにも何かとお金が必要。
ブラック労働はイヤだけど、もう一度講師登録しようかなと悩んでいます。
まずは民間企業で実力をつけてから。
あるいは、副業でプログラミング、Webサイト運営、文筆活動、コンサルティングなどを始めてみて、起動に乗ってからフリーランスという選択もありますね。
![教員 起業](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2021/06/無題714-1-320x180.jpg)
教員から転職して後悔5、ローンの審査が通らない
![教員 転職 住宅ローン](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2021/07/無題537-7.jpg)
あこがれのマイホームが
(20代後半 元高校教諭)
従業員100名ほどの広告運用会社に就職しました。
教員から転職して1年、そろそろ妻と念願のマイホームをと思ったのですが
住宅ローンの審査が通りません。
通ったとしても、金利が高かったり、希望の額に足りないなど大苦戦。
ハウスメーカーの担当者からも
「学校の先生なら、すんなり通るんですけどね」
と言われ、ショックを受けています。
ローンを組むのは辞める前までに
教員を辞めるまえに
・住宅ローン
・車のローン
・クレジットカード
は、申込み購入しておくのがおすすめです。
家と自動車は、人によっては不必要と感じるかもしれませんが、家族が増えたり環境が変わったりしていきなり必要になる場合も。
あなたのライフプランとよく向き合ってから決断しましょう。
![](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/11/無題477-4-320x180.jpg)
教員から転職して後悔しないために
僕は転職してよかった
教員からの転職にあたり、僕の体験談と元教員の方からいただいたメッセージをご紹介させていただきました。
・年収は下がった
・管理職の心無い声をうける
・民間企業に慣れるまでに苦労
しかしそれでも総合的に見て、僕は転職してよかったなと思っています。
人生において100%完璧な選択肢などない。
未来になってみないと、正解かどうかなんてわからない!
だからこそ、よく考えて「良い転職」につなげていただければと考えます。
転職の軸をしっかりと持とう
・なぜ教員から転職をしたいのか?
・転職をしてどんな未来を手に入れたいのか?
上記の2つについては、何回も自分自身に問いかけて、きちんと明確化しておきましょう。
転職で手に入れたい未来や大事にしている価値観は、人それぞれ。
周りやネットの意見に惑わされることなく、あなたらしさを貫いてください。
![教員 転職 流れ](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/10/無題421-320x180.jpg)
転職エージェントを利用しよう
実は、教員から転職して後悔するパターンのうち
・やりたいことがやはり教員だった
・ブラック企業に就職してしまった
・選考でお祈りメールの嵐
は転職エージェントを利用することで防ぐことができます。
転職エージェントでは、ひとりひとりにカウンセラーがついて
・そもそも転職すべきかの相談
・あなたの適性、適職
・希望する業界の将来性
・転職先の仕事環境はどうか?離職率
などをきちんと説明してくれます。
転職の後悔をなくしたい人。
仕事を続けながら効率よく転職活動したい人、にはピッタリのサービスです。
一度きりの人生だから、後悔しない選択を。
教員を辞めた、そのあとの自由な世界でひとあし先に待ってます!
\転職はプロにお任せ/
![教員 転職エージェント おすすめ](https://tenshoku-teacher.com/wp-content/uploads/2019/07/無題30-320x180.jpg)