「20代の教員にはどんな転職先があるんだろう?」
「みんな、どのような理由で辞めたいと思っているのかな?」
「失敗したくない! 転職で成功するためのコツを知りたい!」
そんなお悩みにお答えする記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは4,500人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
結論をいうと、20代の教員は教育関連以外もさまざまな職種に転職することが可能。
「第二新卒」での未経験OKの採用があるので、今まで取り組んだことのない分野でも、あなたのポテンシャルで採用してくれます。
逆に30代になると教員からの転職のハードルはグッと上がってしまいます。
・多忙、将来性に不安、20代の教員が辞めたい理由
・20代で転職するメリットはたくさん
・知っておきたい、転職成功のコツ
・20代の教員におすすめの転職先
最後までお読みいただければ、転職できる自信と、内定を勝ち取るためのコツが自然と身につきますよ。

もくじ
20代の教員が転職したい理由
僕は今まで200人以上の先生たちの転職相談を受けてきました。
まずは、20代の先生たちが辞めたい理由をご紹介していきます。

とにかく多忙
教員の仕事ってほんと忙しいですよね。
実際の授業だけでなく、授業準備や給食指導、進路指導や生活指導、保護者との対応そして部活動などその業務は多岐にわたります。
覚悟をもって教員になったものの……
想像を絶する忙しさ
月100時間を超える時間外労働。
土日も出勤、仕事のことが頭から離れない。
もっとゆとりある生活を望んでいるのは、あなただけではありません。

民間企業は働き方改革が進んでいる
一方で、大学や高校時代の友人、さらにはSNSでつながっている人たちを見てみると。
「プレミアムフライデーで早帰り!」
「土日は自由な時間を満喫」
などなど、民間企業は働き方改革が進んでいて、自分との境遇の違いにガクゼンとします。

若いので生徒や保護者からなめられる
20代は教員の世界ではまだまだ新参者。
特に生徒や保護者からは軽く見られてしまう場合もたくさんあります。
生徒との関係がうまく築けず、同僚からの援軍も見込めず学級崩壊というパターンも。
特に女性の教員には保護者も風当たりが厳しいように感じます。

同僚との人間関係
「教員の敵は教員」という言葉もネット上で見かけます。
元々教えることが好きな人が多いので、若手が困っていたら助けてくれそうなものなのですが。
長時間労働やストレスでギスギスしており、思いやりや助け合いの行動が取れない職員室が多いのではと感じます。
今日も学校いくのイヤだな……と思ってる先生たちへ
思い切って教員やめてホワイト企業へ転職しませんか?
僕の体感ですが、長時間労働とややこしい人間関係から解放された結果、生きてるストレスは3分の1くらいに軽減されます☺️#教師からの転職
— さとる@教師からの転職 (@SatoruTeacher) December 9, 2019
将来性に不安
学年主任や管理職の目が死んでる。
自分のこどもを育てながら働き続けられるのだろうか。
そんな不安を抱く若手の先生も多いです。
気力・体力の充実している20代なら無茶な働き方をしても乗り切れるかもしれませんが。
働き方の将来性教員というに疑問をもち、転職を考える人も多いです。
教員が20代で転職するメリット
ちょっとウツな感じになってしまいましたが、
ここからは、20代で転職をするメリットについて触れていきます!
「あと数年若ければ……」
そう悔やんだことも何回もあります。
動くなら、早い方がいいですよ。
異業種にもチャレンジできる
一般的に企業が未経験者を採用する場合は、「20代まで」と区切っていることが多いです。
逆に年齢不問で未経験者歓迎をうたっている企業は、人がすぐ辞めていく、育てる意識がない、などで敬遠したほうがいいです。
20代の転職なら、教育業界以外にもさまざまな職種に転職可能です。
やりたかった職業や将来性のある仕事に思い切ってキャリアチェンジすることもできます。
ポテンシャルで採用してくれる
30歳以降の転職は、今までの実績やスキルなど、即戦力であることが求められます。
さらに上の年代になると、人を指導するマネジメント経験が問われる場合も。
20代ですと、潜在能力や学ぶ意欲、さらには学生時代に打ち込んだことなど、あなた自身の伸びしろを企業も注目してくれます。
今まで教員ひとすじできたので、ビジネスの実績がない。という方でも大丈夫。
スキルを身につけやすい
20代はまだまだ頭もやわらかく、集中力もあるので新しいことを学んでもスキルが付きやすいです。
コツコツと学ぶことができる教員のあなたは、異業種でもきっと活躍できることでしょう。
例えばプログラミングのスキルを身につけてITエンジニアになり、次のステップとして時間に縛られないフリーランスや起業を目指す、ということだってできます。

いつまでもあると思うな、若さと集中力。
教員が20代で転職する際のコツ
自分なりの軸を持つ
ひと昔前に比べると転職はだいぶ身近なものになったとはいえ、そうそう何回も転職できるものではありません。
・なぜ自分は転職したいのか?
・転職することで何を叶えたいのか?
・どんな働き方を目指しているのか?
上記がフラフラとしたままずっと活動していると、その場の勢いで決めてしまい、あとで後悔する可能性もあります。
SNSなども活用
TwitterやYouTubeなど、転職やキャリア関連の発信をしている方も多くいます。
積極的に取り入れて、情報収集に活かしましょう。
またWantedly など実際に企業で働いている人とつながって、ミーティングなどができるSNSなどもありますので、効果的に活用してはいかがでしょう。
もちろん、僕のTwitter(@satoruteacher)でも教員からの転職情報を発信していますので、気になったらフォローお願いします。
あまり知られていないことですが
教員やりながら転職活動するため、なんとか時間を確保しようと業務の効率化
↓
残業が減る
↓
少しホワイトになったし教員続けようかなと好循環が起こる先生も
だから仕事辞めたい教員は全員転職活動すればいいのです!
そうでしょ、文科省さん#教師のバトン
— さとる@教師からの転職 (@SatoruTeacher) May 29, 2021
転職支援サービスの活用
忙しい教員が転職活動するなら、やはり民間の転職支援サービスを活用するのが近道です。
「転職エージェント」は忙しいあなたに変わって、応募書類の作成のサポートや、企業への応募、スケジュール調整、勤務条件の交渉、などを行ってくれます。
まずは担当者と面談してみて、自分と相性のいいエージェントを見つけるのが、内定ゲットへの最短距離です。

20代前半の教員の転職戦略
企業はポテンシャルで採用してくれる
「面接で語れるような職務経歴なんてないし、どうしよう……」
大丈夫です、20代前半で企業を背負って立つようなプロジェントをこなしている人材なんてほぼいません。
あなたの学歴や学生時代打ち込んだことも、企業は見てくれます。
教員免許を取得し教採試験を受けたあなたは、世間一般の学生よりも明らかに勉強しているはず!
自信をもって選考に臨んでください。

早期退職する理由をきちんと語る
勤続年数が3年未満とまだ浅い場合は、転職する理由をきちんと語れるようにしましょう。
・そもそも教員を目指した理由
・教員でできたこと、できなかったこと
・次の会社でやりたいこと、貢献したいこと
「これだったら、辞めてもしょうがないよね」という客観的な理由(労働条件や残業時間)。
そして、今後やりたいことを前向きに語れるようにしましょう。

第二新卒に特化した転職サービスを利用する
「まだ職歴が浅い」
「講師の経験しかない」
など、教師からの転職に不安なあなたは、第二新卒に特化した転職エージェントを利用するのが近道です。
キャリアアドバイザーも第二新卒の転職活動で苦労した人も多く、教師以外にどんな仕事があるのか、あなたの強みなどを一緒に親身になって考えてくれます。

20代後半の教員の転職戦略
異業種にチャレンジするのは最後のチャンス
あなたが20代後半、特に28歳や29歳なら異業種に転職するのは最後のチャンスと心得ましょう。
あなたがやりたいこと、今後進みたい道、3年後にどんな働き方をしたいか真剣に考えてください。
そしてそれが実現できそうな企業を中心に応募していきましょう。
30歳を過ぎると、教師からの転職はグッとハードルが上がります。

教職で得たスキルを上手くアピールする
教員として3年以上働いてきた経験をうまくPRしましょう。
コツは、民間企業でも通用するビジネススキルに言い換えることです。
・人前で話すのが得意→プレゼン能力
・困り感を解決した→顧客のニーズを引き出す力
・生徒の話を聞く力→コーチング力 など
経済産業省のホームページに、人生100年時代を生き抜くために必要な「社会人基礎力」と題して上記のようなスキルが掲載されています。
上手に当てはめて、あなたの価値をPRしましょう。
下記の記事でも詳しく解説しています!

大手転職エージェントを利用する
職歴が3年以上ある場合は、大手転職エージェントを利用しましょう!
・教育業界
・IT業界など今後伸びそうな業界
・条件のよい非公開求人
などの求人が豊富にあります。
30歳を過ぎると、大手エージェントからは徐々に塩対応されていきます。
まだ、転職市場での評価が高いうちに、就職先を決めてしまうのがおすすめです。

20代の教員にオススメの転職先
ここでは、教育業界以外で20代の教員におすすめの転職先をご紹介していきます。
ITエンジニア
ITエンジニアは教育業界についで、教員からの転職先として人気があります。
コツコツと学ぶことが好きな教員には、新しいスキルを学びつづけることが必要なエンジニアが向いています。
5G回線の導入や、自動運転、仮想通貨をはじめとしたフィンテック、などなど今後ますます需要が高まる分野です。
最近では教育系ICTのベンチャーもあり、教員としての経歴をフルに活かせる場合もあります。

Webマーケター
ネット上で企業のモノやサービスを売る仕組みを作るのがWebマーケター。
メーカーに所属しているマーケター。
ブログなど自社のメディアを作る専門家。
ネット広告の運用に強い人。
SNSの企業PRが得意なマーケター。
などなど、マーケターの中でもたくさんの職種に分かれています。
分析が得意で、新しいことを学ぶのが好きな人に向いています。
またマーケターは企業向けに販売手法などの講師を務めることも多く、人に教えるのが得意な教員には、ピッタリな職種といえます。

営業職
教員のコミュニケーション能力、プレゼン能力などを活かすことができます。
注意点としては、企業や業界によっては「ノルマがキツい」「残業が多い」ということもありえます。
やはり転職エージェントを通してきちんと情報収集することがおすすめです。
探せば、利益率が高かったり、きちんと顧客本位に活動できる営業職もまだまだありますよ。
教員からの転職を20代で成功させた先輩たち
大手企業への転職、めぐさん
小学校の教員から28歳の時に転職。
現在では、大手IT企業の営業アシスタントの仕事をされているめぐさん。
ワークライフバランスの取れた生活と、福利厚生のしっかりした企業で働いています。
「20代ならまだまだチャレンジができます!」
そう心強く語ってくださいました。

初任者→病欠からの転職
大学卒業後、4月からいきなり小学校の40人学級の担任。
しかも、周りからのサポートはなし。
40度超えの発熱が3度続き、ついには適応障害と診断され休職。
人生のドン底からの、転職活動。
そして、第一志望のWebマーケティング業界への内定をゲット。
「マイナスだった自己肯定感を取り戻すことができました!」
と語ってくれたのはあやさん。
同じような境遇のあなたは、必見の記事です。

教育業界へ転職、Kazuさん
講師を経て、念願の正規教諭になったものの月120時間以上の超勤が続き退職を決意。
現在は、放課後等デイサービスで活躍されているKazuさん。
年収は減ってしまったものの、残業は月20時間ほどで自由な時間が増えたと嬉しそうに語ってくれました。
「教員を捨てても僕に残るもの、意外とありました!」

他にも、20代で転職した元教員の経験談がたくさん!
上記以外にも当ブログには先輩達の体験談やおすすめの転職先がかなり詳しく書いてあります。
合わせてお読みいただければ、さらに理想のキャリアに近づけるはず。
