「FXってリスクが高いって聞いたけど実際どうなんだろう?」
「周りの先生は始めているらしい、いったいどんな仕組みなのかな?」
今回は、FXという投資商品についてゼロからわかりやすく解説してみたいと思います。
・31歳の時に中学教員から民間企業へ転職
・現在は機械メーカーの総務、WEB広報を担当
・ファイナンシャルプランナー2級所持
・株、NISA、仮想通貨などを中心に3年以上の投資経験あり
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もくじ
教員のためのFX講座、FXって何?
そもそもFXとは?
FX(Foreign Exchange)の略です。
日本では、「外貨証拠金取引」とも言われます。
FXでは、2つの通貨をペア(通貨ペア)にして取引を行います。
例えば、2010年ころの日本は「円高」と言われ、1ドル=80円の時代もありました。
などと思ったことはありませんか?
出典:外為オンラインより
このような利益を「為替差益」といいます。
異なる通貨間での取引を日常的に行い、為替の利益を得るのがFXです。
ドルやユーロ、ポンドなど
FXで取引できる通貨の種類・数は、会社によって異なりますが、だいたい10~15前後の通貨種類を取り扱っている証券会社が多いです。
FXで取引できる主な通貨の一覧(「外為オンライン」の例を挙げています)
- 円
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- ニュージランドドル
- カナダドル
- スイスフラン
- 南アフリカランド
- トルコリラ など
豊富な数から、自分が取引したい通貨ペアを選んで取引できるのが、FXの魅力。
たとえばヨーロッパによく旅行に行かれていて、ユーロの通貨を身近に感じている方なら「ユーロ/円」を選ぶのも良いですよね。
ただし、通貨ペアによっては変動が大きいものもあるため注意が必要です。
上記リストの中で、変動幅が大きいものとしては、「ユーロ/NZドル」や「米ドル/カナダドル」が挙げられます。
FXにまだ慣れていない初心者にお勧めな通貨ペアは、毎日ニュースでも取り上げられる、身近な「米ドル/円」です。
自分が選んだ通貨ベアがどれくらい大きく動きそうか、チャートやニュースを確認することで投資戦略を練ることも大切です!
このように、FXは自分で選んだ通貨ペアで取引を行い、「通貨の価値が上がった!下がった!」によって発生する「差分の利益」を獲得する投資方法です。
通貨のレートの差額で利益を得る
このようにFXとは通貨のレートの差額で利益を得られるしくみです。通貨のレートとは、2カ国間の通貨の交換比率のこと。
交換比率は「1ドルを買うには100円必要」など、売る人と買う人の需要と供給で決まるものです。
「通貨のレートで差額で利益を得る」の具体的な例について、円とドルの売買を取り上げて説明します。
例えば、1ドル=100円のときに、ドルを1通貨買ったとします。
その後、1ドル=101円になったところで、持っていたドルを売ったとしましょう。
1ドルの価値が100円→101円にあがったので、「1円の利益」を手に入れることができます。
ちなみに、「1円の利益」というと小さく感じるかもしれませんが、ドルをどれくらいの数持つかによって利益が大きく変わります。
どれくらい変わるかというと、具体的には下記の通りです。
1ドル(=100円分)・・・1円分の利益
10ドル(=1000円分)・・10円分の利益
100ドル(=1万円分)・・100円分の利益
1000ドル(=10万円分)・・1000円分の利益
1万ドル(=100万円分)・・1万円分の利益
「1万円の利益を出すには100万円もの大金が必要なの?!」
「1万ドル(100万円)なんて持ってないから、そもそも買えるわけがない!!」
と思っている方でも大丈夫です!
FXではレバレッジという仕組みがあります。
レバレッジについて
FXには「レバレッジ」という仕組みがあり、2020年現在日本のFXでは手持ちの資金に対して最大25倍の取引を行うことが可能です。
具体的には、5万円の資金を持っていた場合、最大で25倍の125万円分の取引を行うことができます。
レバレッジがあることで、何倍もの利益を生み出すことが可能になります。
例えば、5万円の資金でレバレッジを利用して、1ドル=100円のときに1万ドルを買ったとしましょう。1ドル=101円になったところで、持っていたドルを売ると、1万円の利益となります。
レバレッジがあれば、「たった1円の動きで1万円の利益」を手に入れることができるんです。
レバレッジがあると、資金よりも多くの取引ができるので、手持ちの資金が少なくても大きく稼げるチャンスとなります。
FXのメリット
2020年9月末のデータでは、日本のFX口座数は892万件で、前年に比べて70万口座増加しています。
公務員やサラリーマンがスマホひとつで手軽に始められる投資先として人気を集めています。
では、なぜみんなFXで運用をしたがるのか?
FXにはどのようなメリットがあるのか?
順番にみていきましょう。
金利スワップが受け取れる
FXのメリット、1つ目は、金利スワップによる利益を受け取れることです。
金利スワップとは、取引している2つの通貨間の「金利差」のことを指します。
FXのスワップポイント(金利差)は日割り計算であるため、毎日金利差を受け取ることができます。
金利スワップが受け取れる例
仮に、日本の金利が1%、オーストラリアの金利が2.25%であった場合。
豪ドルを保有しているだけで、毎日2.15%分の金利を受け取ることができます。
(2.15%とは、豪の金利(2.25%)-日本の金利(0.1%)で計算。)
日本の銀行に預けていても、0.01%ほどしか利息が付きませんが、海外には1%以上の利息をついている通貨もまだまだあります。
通貨を保有しているだけで、金利がつくのはとても魅力的ですね。
24時間売買できる
出典:外為オンライン公式サイト
FXのメリット、2つ目は平日24時間いつでも取引ができることです。
日本の株式投資だと、日本国内の市場のみ取引をするため、取引時間は9:00-15:00です。
それに対して、FXは世界中の為替市場が対象であるため、土日をのぞく24時間、常に他国の証券取引所が開いています。
24時間売買できるということは、ほとんど時間がないサラリーマンでも、
・通勤時間に
・仕事の休憩時間に
・寝る前の自由時間に
などなど
ライフスタイルに合わせた自分の好きな時間に、FXの取引を行うことが可能!
いつでも自分の好きな時間に、好きなだけ取引できるのがFXの魅力です!
仕組みがシンプルでわかりやすい
FXのメリット、3つ目FX自体の仕組みがとてもシンプルでわかりやすいことです。
それにより、誰でも簡単に取引ができます。
例えば「円/ドル」なら、円が上がるか下がるかを予想して、取引を行います。
「円高の時にドルを保有して、円安になったら売る!」というシンプルな考え方で大丈夫。
たとえば日本の株式投資だと上場している企業の銘柄が多数あります。
そのため、どの企業がいいのか、どの情報をみたらいいのか、初心者には情報がたくさんありすぎて、なかなか始められない人が多い。
FXは2国間の通貨が上がるか下がるかを予想するのみです。仕組みがとてもシンプルなので初心者でもカンタンに始めることができます。
FXはコンピューターによる自動売買もできる!
FXはコンピューターに任せた自動売買もできます。
今上がってるトレンドなのか、下がっているトレンドなのかをコンピューターが自動的に判断して売買を進めてくれます。
自分が予想するのが怖い!という方はコンピューターにお任せしても良いかもしれませんね。
FXの証券会社には、デモ口座を用意しているところも多いので、デモトレードで色々試してから、実際の取引に挑むこともできますよ!
相場に張り付く必要がないので、忙しい人でも安心ですね。
FXのデメリット
資金を失う可能性もある
FXでは、為替が動くと利益を得やすいのがメリットである反面、損失が出て、資金を失ってしまう可能性もあります。
特にレバレッジを利用した場合、予想していた方向と反対に動くと、さらに資金を失っていく恐れがあります。
資金をできるだけ失わないようにするためには、取引を行う前に、あらかじめ損切りする価格を設定する等ルールを決めて、必ず守ることです。
ロスカットに気をつける
レバレッジをかけてFXを取引している場合、損失が膨らみすぎた場合どうなるか?
証券会社に預けている証拠金残高が基準以下になると強制的に決済されます。
これを「ロスカット」と呼びます。
出典:ジャパンネット銀行
ロスカットを防ぐにはどうするか?
預けている証拠金を増やすか、保有中の通貨を決済するかの2択になります。
ロスカットは損失が拡大しないための、投資家を守る制度でもありますが、強制的に損失が確定してしまうのは痛手となります。
初心者はレバレッジ2~5倍程度で始めて、慣れてきてからレバレッジを増やすようにしましょう。
FX等の投資は、自分をコントロールすることが非常に大切です。
FXは稼ぎやすいことが最大のメリットでもありますが、反対の動きをすれば資金を失う恐れもあるので、取引する前に必ず自分のルールを設定しましょう。
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