「面接対策って何からはじめたらいいのかわからない」
「書類選考は通過するんだけど、面接がうまくいかない」
面接に臨んだものの気合を入れすぎて空回りしてしまう。うまく自分をアピールできない。
僕も当初、そんな悩みを抱いてました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは4,500人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
今回は、転職活動のキモとも言える面接対策についてお伝えします。
教員からの転職をなんとしても成し遂げたいあなたのために、じっくりと解説をしていきますね。
・明日から使える面接のテクニック
・教員からの転職理由、自己PR、志望動機を事例を交えて解説
・効果的な逆質問の仕方
・残業や年収など、労働条件を聞き出す方法
この記事を読んでいただければ、あなたの面接通過率がグッと上がりますよ!
職務経歴書での自己PRの仕方や、校種ごとのアピールの仕方はこちらの記事をどうぞ!↓
もくじ
教員からの転職!自己PRと面接対策
ビジネスマナーが身についているか?
まずはあなたのビジネスマナー、大丈夫ですか?
僕も含めてなのですが、教員・元教員というのは世間と隔離された社会で生きています。
教室で子ども達と話すように転職面接をしていたのでは、残念ながら内定はおぼつかないです。
転活マナーは情報を集めれば大丈夫
・丁寧語、尊敬語、謙譲語の使い分け
・スーツ、Yシャツ、靴、(女性なら)メイクなどがビジネスシーンに合ってるか
・面接室への入室、ドアの開け閉め、あいさつなどの流れ
この辺がアヤシイ…という方は、以下の方法で必ずレベルアップしておきましょう。
完璧にする必要はないですし、一度身につけてしまえばあとはカンタンですよ。
・ビジネスマナーの本を一冊買って予習
・転職サイトの記事を一通り読んでおく
・民間企業経験者などに一度見てもらう
教員からの転職、自己PRは外見も見られている
表情や口調も大切
実は転職面接においては、話の内容だけでなく、表情や口調なども面接官の判断に影響を与えています。
「メラビアンの法則」
人の行動が他人にどのような影響をもたらすかの実験
見た目や話し方などの視覚情報…55%
口調や話の早さなどの聴覚情報…38%
話の内容などの言語情報…7%引用:Wikipediaより
この実験によると、「話の内容」は7%ほどしか相手に影響を与えない、とあります。
「人は見た目が大事」とか「見た目で9割」決まる、なんて言葉もありますよね。
企業側も対策はしているが
もちろん、企業の採用担当者も見た目や話し方が上手くて中身がスッカスカな人を採用したくはありません。
事前に提出している職務経歴書を手元に置いたり、メモをとったりして話の内容を補っています。
ですが、話の内容だけでなく、表情や口調も見られている、ことは必ず念頭に置いておきましょう。
手っ取り早く印象を良くする方法
「僕、イケメンじゃないし、見た目とか無理っす」
という方もご安心ください。
手っ取り早く印象を良くする方法を2つご紹介します。
口角を上げることと、身振り手振りを交えることです。
実は教員は日頃の授業や生徒の関わりの中で、この2つを自然と身に付けている人が多いです。
もし、自信がないな、という方は鏡の前で練習しておきましょう。
最強の面接対策
ちなみに、自宅でできる最強の面接練習法は自分の話している内容を録画して、あとから見返すことです。
最初は自分のイメージと全然違っていて絶望したくなります。
これを、何回も少しずつ修正していくことで見違えるほどよくなりますよ。
どうしても内定を獲得したいあなたは、ぜひ試してみてください。
*面接対策のプロに聞いてみるのももちろんアリです、僕も使ってました↓
教員からの転職理由、自己PR、志望動機は一貫性をもって
それでは、具体的な中身に入っていきます。
転職する理由、自己PR、企業の志望動機は、面接で必ず聞かれる三大質問。
きちんと対策をして、答えられるようにしておきましょう!
教員からの転職理由
前職の悪クチをつらつらと並べるのはなるべく避けます。
面接官に「コイツ悪口ばっかりやんけ、もしかして人間性の方に問題あるのでは?」
と烙印を押されてしまってはジ・エンド。
・なぜ元々教員を志望したのか?(意外と掘り下げて聞かれます)
・なぜ転職しようと思うのか?
後述する自己PRと絡めて、答えられるように練っておきましょう。
転職理由はポジティブに!+-+の流れで締めろ
+:前職で楽しかったこと、やりがいに感じていたこと
-:前職でできないこと、前職ではどうしても改善しきれなかった部分
+:志望する会社では、先述のマイナス部分を解消できる。(「こういうことがしたい!」「もっと~~したい!」)
教員からの転職!自己PR
この辺は教員採用試験でも聞かれてますので、ある程度教採面接で手応えがあった方はそのまま流用してもOKです。
通常の自己PRにプラスして僕が考えるポイントは、「教員なのに〇〇」です。
・融通が効かなそう
・世の中の動きをよく知らなそう
・そもそも安定してそうなのに何でやめたの?
「教員なのに、ユーモアを持ちながらきちんと説明できる(プレゼン能力)」(僕はぶっちゃけコレでいってました)
「教員なのに、海外経験が豊富」
「教員なのに、スポーツが得意」
世間様からの「教員」というイメージを逆手に取って
「あっ、この人元教員なのに意外とうちの会社でもいけそうじゃん」
と面接官に思わせたら勝ちです。
自己PRがうまくできない人は、そもそも自己分析がきちんとできていないケースが多いです。
自分の体験を幼少の頃から掘り下げたり、親しい人に自分の強みを聞いたりして、きちんと分析しておきましょう。
転職サイト等の自分の強み診断ツールなどを使うのも良いです。
志望動機
志望動機は、上記の転職理由と自己PRを用いて、自分と企業をつなげていく作業だと僕は思っています。
志望動機をきちんと話すためには、業界研究、企業研究を行ってないとできません。
転職の際の一次面接の通過率はだいたい20~30%と言われています。
なかなか時間が取れないという方は、とりあえず求人情報と会社の公式サイト、Googleのニュース等で情報を拾っておいて、一次を通過してから練り直すという手もあります。
・どんな事業を行っている会社なのか?
・会社の業界内でどんな位置にあるのか? 強みは何か?
・もし入社したら自分はどんなポジションで働くのか?
きっちり正解でなくてもいいので、このあたりはきちんと人に説明できるようにしておきましょう。
僕が面接で話していた転職理由と自己PRを公開
今まで恥ずかしくて公開してなかったのですが、僕が転職面接で語っていた、転職理由、自己PR、志望動機を簡単に紹介しておきます。
もちろん、面接する企業によってアレンジを加えていましたし、面接によっては、挨拶後いきなり「1分間で自己PRをお願いします!」なんて所もあるので、その辺は臨機応変に。
あとは、過去の自分の実績だったり、志望動機だったりは多少の誇張はありかなと思ってます。
面接官も話半分で聞いてますので、自分もちょっと盛ったくらいでちょうどいいかな…なんて。
転職理由
小学校の頃から、自分の知識を人に伝えて、わかりやすかった!と喜んでもらえることがとても好きでした。
教員になるという夢を叶えましたが、月100時間を超える時間外労働、土日の行事や部活動で、本来の自分のやりたいことである「自分の専門性を使って、人に喜んでもらう」という活動ができなくなっていました。
自己PR
自分の強みはプレゼンテーション能力です。
日々わかりやすい授業を心がけ、昨年は1年間で担任しているクラスの平均点を10ポイント押し上げました。
勤務校では3年連続で研究授業を担当し、内外の教職員からは「日本史の明治時代ならさとるにまかせろ!」との高評価をいただいておりました。(自己PR)
志望動機
御社の製品を造る姿勢、○○という理念に強く惹かれました。
御社は法人営業の〇〇という点で他にない提案営業ができると伺っております。
商品の知識をきちんと身につけて、自分のプレゼン力を活かし、お客様の問題解決に貢献したいです。
教員からの転職!逆質問でさらに自己PR
転職初心者泣かせの逆質問
面接を受けていて困るのが、最後に聞かれる
「何か弊社に対して質問はありますか?」
ここは、再度自分をダメ押しでアピールする場だと心得ましょう。
というわけで、逆質問は面接会場に着くまでに考えておくのがベターです。
・あなたのこと、ちゃんと調べてるよアピール
「御社の株価がここ数週間で伸びているようですが、会社の業績以外で市場から評価されているポイントがあれば教えてください」
・やる気あるよ、アピール
「将来的にはマネージャーとして活躍したいと考えています。私と同年代で御社に転職し、役職についている人はいますか?どのようなスキルを持った方が活躍されてますか?」
・さりげなく自分の長所を、アピール
「私はまわりの方とコミュニケーションをとるのが好きです。御社では、部門をこえて交流を図るような社風はありますでしょうか?」
NGな逆質問
・ホームページ等で調べたらすぐにわかること
・ストレートに残業時間や研修の有無等を聞く(やる気が感じられないとみなされる)
長時間労働の有無をうまく聞き出す
転職エージェントのアドバイスを参考にしながら僕が実際に質問していた文例を載せておきます。
「前職では月100時間以上の残業をこなしていました。もちろん仕事は時間内に終わるべきだと思いますが、突発的な出来事への対応もあるかと思います。月50時間くらいは覚悟しておいた方がよいでしょうか?」
残業が少なめな企業ですと「いやいや、月50時間もないから(苦笑)」という反応になります。
具体的な数字を出しながら「突発的な対応も当然あるかと思います」できちんとやる気をアピール。
これで次の面接に進んだ経験もあるので、わりと有効かなと思ってます。
内定後の条件面談でホワイト企業か突っ込んで質問する
当サイトでもたびたびお世話になっている、あにえさん(@Aniert)が内定が出たあとの条件面接を利用して自分の条件にあった企業かを確認する技を伝授してくれました。
以下、あにえさんからの回答
聞きづらいことは、面接の場ではなく条件面談(内定が出た後)でしていました。
条件面談では、入社した場合の給与予想や、配属先についての説明がなされます。
どうしても部署ガチャでの当たり外れがあるので 条件面談の際に、実際に自分が配属される場所について、突っ込んで聞きました。
・昇給のタイミング
・賞与の計算方法
・育休の利用率(男性取得者の有無も)
・有給消化率 ・配属先の規模(何人くらいいるのか)、うち女性の割合
・出産後の職場復帰率、時短制度などを活用しているか
・繁忙期の有無
・平均残業時間、直近で最も残業してる人の残業時間、繁忙期の残業時間など
特に福利厚生は、あるだけではなく実際に利用できているのかも確認しました。
実際に自分が働く現場について根ほり葉ほり聞いてみて、ヤバそうなら辞退すればいいと思います。
面接対策には転職エージェントを上手に利用しよう
転職理由、自己PR、志望動機のポイントや、実際の面接での振る舞い方について述べていきました。
転職に慣れてない人が、全部これを一人でこなすのはなかなか難しいと思います。
特に面接は、自分が喋っている様子が客観的に見えないので、とても不安ですよね。
「転職に詳しい人も、なかなか知り合いにいないし……」
そんな方はぜひ、転職エージェントを利用することをオススメします。
・職務経歴書等の添削
・面接対策
・具体的な就業条件等の確認
も転職エージェントの方でサポートしてくれます。
もちろん、スタッフに丸投げするのではなく、自分でも行動・確認していくことが大事です。
面接を制する者は、転職活動を制す!
自分のなりたい未来に向かって、一歩ずつ進んでいきましょう!