「週明けから学校へいきたくない！ もうムリ…限界！」
「同僚に会わずにうまく辞める方法ないの？」
僕も教員の末期のころは、毎週上記のような思いで学校へ通勤していました。
生徒には申し訳ない思いでしたね……。
先日、TwitterからこんなDMをいただきました。
実は半年以上前に書いた記事でそのまま放置してました、なんて言えない（笑）
今回は、小学校教諭２年目で退職したヒロトさん（仮名）からいただいた、教員が「退職代行SARABA」というサービスをつかってやめた体験談をご紹介します。
・小学校教諭２年目で退職したい！と思ったキッカケ
・退職代行SARABAを選んだ理由
・退職代行SARABAの流れ
もくじ
退職代行SARABAを教員がつかうキッカケ
以下、ヒロトさんからいただいた体験談をご紹介いたします。
小学校教員２年目、やめたい
・問題行動を起こすこどもに疲弊
・保護者対応のつらさ
・職員室での孤立
教員１年目からすでにしんどかったです。
それでも、念願の先生になったし、２年目からはもう少しラクになるだろうという思いでなんとかやってきました。
教員２年目、難しい子の割合が多い学年の担任になりました。
・授業中に立ち上がって騒ぐ
・クラスメートに暴力をふるう
・指示を無視する
問題行動の火消しで精一杯で、もう学級崩壊寸前でした。
保護者と面談しても、２年目の若手の意見なんて聞いてもらえず。
ちなみに問題が多い子の保護者のひとりが別の学校の教員で、なんともいえない気分になりました。
他の先生たちも忙しすぎて自分のことで精一杯。
職員室で他の先生たちの前で「指導力がなってない！」と罵倒されたこともあります。
小学校教員２年目でうつ病と診断
２学期がはじまった頃から、日曜日の昼くらいから気分が沈みはじめる
月曜日が不安で夜眠れない。そんな日々が続きました。
思い切って心療内科にいくと、うつ状態と診断され、現在も薬を服用しています。
とはいえせっかく自分がもったクラスをほっとくわけにもいかず、文字通り毎日死ぬ思いで学校にいっていました。
さとるさんのブログを見つけたのもこの頃です。
毎日やめたいと思っていました。
２月上旬の金曜日、また保護者が学校にのりこんできて、
「担任を変えてくれ、来年はまさかあなたが担任じゃないだろうな」
といわれました。
今でもくやしさがあふれてきます。
その週末はずっとふさぎこんでいて、日曜日の午後になるともはや心がぽっきりと折れていました。
退職代行SARABAを選んだ理由
もう、学校にいくこと自体がしんどい。
同僚にも会いたくない。管理職にも会いたくない。
実は以前から退職代行についてはネットで少し検索をしていて、もし使うならいちばん有名な
「EXIT」か「退職代行SARABA」だと思っていました。
EXITは料金が正社員の場合やや50,000円と高く、指定の転職サービスをつかった場合キャッシュバックがあるらしいのですが、転職のことはまだ考えられないし。
SARABAの方が税込み24,000円とお手頃で、しかもしっかりしてそう。
とりあえず「退職代行SARABA」に連絡してみて、ダメそうならまた考えようと。
正直、やけっぱちに近い思いでした。
退職代行SARABAへ連絡
退職代行SARABAのホームページから、LINEで問い合わせをしました。
最初に伝えたこと
・自分の職業、教員であること
・本当にすぐに退職できるか？
＊LINEの画像を一部お借りしています
「まいったなぁ、引き継ぎなんてしてないよ…」
「分掌は他の先生でもわかるだろうし、生徒のテストの点数などは学校のPCに保管してあるし…業者とのやりとりは管理職も知ってるだろうし、なんとかなるかな」
ダメ元で、郵送のやりとりで退職できるか聞いてみたところ……
「郵送やりとり希望」とお伝えすることができます。とのこと。
その後、SARABAの担当者のかたとおおむね以下のやりとりをしました。
退職代行SARABA
「公務員の方でしたら、勤務先の指定の退職届を提出していただく必要があります。
退職届が受理され、辞令が交付されてからの正式な退職となります。
出勤をしない旨をお伝えして、退職書類を自宅に郵送するように依頼します。
退職届受理までは欠勤もしくは有休あつかいとなります」
即日退職、ではなくて欠勤または有休→退職という流れになるようです。
この辺は自治体によっても異なるのかもしれません。
退職代行SARABAから退職を伝えてもらう
SARABAさんにお願いすることにして、クレジットカードで代金を決済しました。
注）銀行振り込みもできます。
支払いが確認できたら、SARABAから１５個くらい質問項目が送られてきます。
SARABAから聞かれたこと
- 名前、電話番号
- 職業、勤務先名、電話番号
- 勤務先に連絡して欲しい日時
- 勤務先から借りているものがあるか？（保険証など）
- 勤務先から送って欲しいもの（退職届、離職票など）
- 有給休暇は消化希望か？
- 会社から直接やりとりを希望しない、ことでよいか？
ぱっと見ると多そうに見えますが、５分もあれば返信できます。
またわからないことがあれば丁寧におしえてくれます。（僕はLINEでやりとりしてました）
次の日月曜日の８時に校長に電話します。と約束いただき、その日のやりとりはおしまい。
退職代行SARABA、運命の日
もう勤務校にいかなくてもいいという少しホッとした思いと、本当に退職できるのかな？ 管理職が家に来たらどうしよう…などと心配な気持ちもありました。
朝８時１５分くらい。
スマホにLINE通知が。
退職代行SARABA
「〇〇校長宛にヒロトさんの要望をすべてお伝えしました。かなり動揺していたらしく、いちど教育委員会に確認させて欲しいとのことです。本日中に必ず連絡をいただくよう念押しをしていったん電話を切りました」
「公務員の方ですと、過去に同様のケースもありましたが、きちんと退職できましたのでご安心ください。また、本日１６時になっても当方に学校から連絡がない場合はこちらから催促の電話をしますのでご安心ください」
とのメッセージをいただきました。
このころには、顔も知らないSARABAの担当者さんがヒーローみたいに思えてました（笑）
退職代行SARABAで教員でも退職手続きができた！
やきもきしながら連絡を待っていると、お昼１２時すぎくらいにSARABAさんから連絡がきました。
退職代行SARABA
「校長先生から連絡をいただきました
①退職手続きを認める
②退職書類を郵送するので、記入して返送してほしい
③書類がこちらに到着してから正式な退職が受理されるまで１０日ほどかかるので、それまでは有休扱い。もし有休がなくなれば欠勤あつかいとなる」
これで、ほっとした気持ちになりました
退職代行SARABA
「校長先生は退職するのはかまわないから一度ヒロトさんと会って話がしたいといってましたが、断っておいてよかったですよね？」
「辞令を受け取りに学校へいく必要があるようなのですが、こちらも郵送で送ってもらえるように再度お伝えしましょうか？」
少し良心が痛みましたが、校長とはもうあわない、辞令も郵送で
と依頼したところ、しばらくしてSARABAさんからOKの返事がきました。
退職代行SARABAで教員から退職できました！
その後、きちんと自宅に退職書類が郵送で送られてきました。
校長の字で「ヒロト先生が退職されることはとても残念ですが、次の道に進まれることを願っています」との一筆箋も入っていて、うるっときました。
退職届や年金の切り替えに必要な書類、財形の解約などいろいろとありましたが、どうせヒマだったので半日かけてゆっくり記入して郵送しました。
返送してからだいたい２週間くらいで「願いにより退職を認める」との辞令が自宅に届き、晴れて自由の身となりました。
今後の夢、野望など
うつ病も寛解しつつあります。
しばらくゆっくりしようかと思っています。
ほんとはのんびり旅行に行きたかったのですが、コロナウィルスが落ち着くまでおとなしくしているつもりです（涙
絵を描くのが好きだったので、WEBデザインの勉強をするかプログラミングを学習して次のキャリアに役立てたいと思っています。
人に物事を教えるのが好きなので、いつになるかはわかりませんが自分のスキルを人に伝えられるような仕事ができたらと思っています。
まとめ、退職代行SARABAという選択肢もアリ
細部まで語っていただき、退職代行をつかうとどうなるかという具体的なイメージがわいてきました。
・もう限界…出勤せずに教員やめたい
・素早い回答がほしい
・退職交渉で疲弊したくない、プロにおまかせしたい
代金24,000円を高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、僕はアリかなと思います。
もう出勤しなくていい、という苦痛からの開放や時間を節約できるので、これ以上追い込まれたくない人には選択肢としてアリ。
一方で「高いだろ、退職の意思くらい自分で伝えるわ」という方には不要のサービスです。
限界を突破して追い込まれる前に、
退職代行で人生やり直すのもありですよ。
＼こんな学校とはおさらばだ！／
