裏垢……裏アカウントとは?
SNS等で、匿名で人に大っぴらに言えないようなことをコッソリとつぶやくアカウント。
大人の話題をツイートしたり、DMで見知らぬ人とデートの約束をすることも。
実は、教育界にも裏垢教師なる人々が存在しています。
中には数万人のフォロワーを抱える人も。
今回は番外編ということで、ひょんなことから裏垢教員の方と知り合い、実際にお昼ごはんをご一緒させていただいて色々と聞いてきました。
はるかさん(仮名)。アラサーの現役女性教員の方です。
現在フォロワーは1万人近くいらっしゃいます。
普段は教員の仕事をこなしながら、Twitterで下ネタを発散。
ツイートで大人のデートの募集をすると、即予定が埋まるそうで。
そんな裏垢教員の実態をたっぷりとお届けします。
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もくじ
裏垢教員を始めたきっかけ
待ち合わせ場所に表れたのは、ボーダー柄のシャツにピンク色のスカートをお召しの、黒髪でセミロングの清楚な感じの女性。
エッチなツイートをしたり、大人のデートの募集をかけている姿はまるで想像できません。
別にやましいことをするわけではなのですが、何やら緊張してきました。
食事の場所など全然考えてなくて、「何かリクエストあります?」とダメ元で聞いてみると
「前から気になっていた牛カツのお店にいってみたい」とのことで、本来僕がエスコートするはずなんですが(笑)はるかさんの後をついていくことに。
店に入り、おすすめの牛ヒレ御膳を注文して、取材開始。
「2年くらい前からですね。元々情報収集でTwitterを使っていたのですが、こういう世界もあるんだなって気づいて、思い切って始めました」
「出会い系アプリやサイトだと、個人情報を登録しないといけないじゃないですか? あれがイヤで…Twitterならメールアドレスを登録すれば匿名でも始められるので」
「今では情報収集と、遊んでくれる男性も見つけられて一石二鳥です(笑)」
裏垢教員の実態 デートする頻度など
「平均で、月に2名くらいの人と会ってますね」
「ご飯のみで募集することもあるけど、圧倒的に大人のデートが多いですね(笑)サクッと会って、サクッと終わらせる…みたいな。あまりまどろっこしいのは求めてないので」
「さとるさんとは、今日はご飯のみなんで、レアケースですね」
「もちろんありますよ。基本は私の都合に合わせていただいて、募集ツイートをした時にバァーってリプやDMが来て、まず会ったことある人が優先、いなければ新規の方を見ていくという流れです」
「複数回会ってる人は、だいたい10人くらいですね。多い人だと5回以上はデートしてます」
「ないですね、ご希望に添えず申し訳ない(笑)ほんとみなさん紳士的です。あっ、還暦近い人とお会いしたことはありますね」
「えっ!? 普通にご飯食べにいって大人のデートしました。とても楽しかったですよ」
裏垢教員と実際に会えるメール術
「向こうから送ってくるDMの文章はかなり吟味します。そこでフィルターをかける感じです。妥協なしです」
「いきなりDMで「話しませんか?」みたいな人はNGです。いったい何を話せと(笑)」
「それよりも、年齢や住んでいる場所、どんな職業か、興味のあること、などをちゃんと書いてくれる方がいいです。こちらも返信しやすいので」
「本業が忙しいので余計なやり取りはなるべくしたくないんですよね。『会える時にサクッと会いたい』これが本来の目的なので」
「そうでしょ(笑)あとは、写メで清潔感を判断してます。基本、大人のデートで募集の時は写メをお願いしてますので」
「やっぱ実際肌を合わせるので、清潔感むっちゃ大事ですよ」
「さとるさんは大丈夫です(笑)」
そもそも、なんで僕と会ってくれることになったんですか? 僕って顔出ししてないし……
「Twitterのプロフィールがきちんと書かれていたので、『ああ、教員から転職して頑張ってる人なんだな、なんか面白そう』と。まあ、既婚して子どもがいるということでそこまで変な人ではないだろうなと」
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裏垢教員の実態 フォロワー1万人ってどんな世界?
一回の募集でどれくらいのリプやDMが来るんですか?
「そうですね、一回募集するとダーっとリプやDMが50通以上きます」
「その中からさきほど言ったように、メール内容や写メで選んでいくと、ちょうどマッチングしますよ。マッチング率100%です(笑)」
「そりゃあ、遊びたいんだと思いますよ(笑)」
「さすがに生徒の前では『先生は裏垢で遊ぶ男の人募集してます』なんて言えないけど」
「なんせ恋愛する時間も気力もないし、でもやっぱり私も欲求ストレートなツイートをしたり、男の人とご飯行ったり遊んだりしたい。今はこれがベストかなって感じですね」
裏垢教員の本音 気を遣わないくらいがちょうどいい
「普段は大人のデート募集が多いんですけど、逆に私が『ご飯行きたい』って時は、実は行きたい先はもう決まっているんですよ」
『逆に『僕のおススメの店にお連れします!』って言われても困りますね(笑)
「それ、私にとってはおススメじゃないし……みたいな(笑)」
「私が食べたいものがある時なので(笑)」
「そうですね、逆に『僕のオススメの〇〇のお店にご案内します』だとメールで切ってたかも(笑)」
そろそろ約束していたお時間ですね。
ほんとに本日は興味深いお話を色々とありがとうございました。
最後に何か言い残したことはありますか?
「裏垢を始めてから、リアルでもネット上でも色んな人に出会えて、仕事やプライベートでツラい時もTwitterでフォロワーさんから励ましの言葉をいただいてとても嬉しいです」
「これからも楽しくデートの募集を続けていきたいです。DMも全部目を通せてないけど、感謝しています!」
感想 令和の時代の仕事とプライベート 裏垢教員という生き方
そんな具合にはるかさんには、僕の好奇心を満たすために1時間ほど色々と質問に答えていただき、そのあと彼女は「買い物に出かけるから」とクールに去って行かれました。
裏垢教員……なんだか遠い存在かと思っていたけど、その正体はちょっぴり欲望に正直な普通の教員の方でした。
むしろ、あけっぴろげに色々と語ってくれる姿にすがすがしさを覚えます。
ITを駆使して仕事もプライベートも効率化する。
「インターネットと通じて知らない人と会うな」はもう古い。
相手をしっかり吟味して、その上で会いに行って自分の知見を広めよう。
過度に気を遣わないことが、逆に相手への思いやりになる。
裏垢教員、それは令和の時代の仕事とプライベート、そして自分の思いを両立させる、新しい生き方なのかもしれません。
人混みに消えていく彼女の後ろ姿を眺めながら、そんなことをふと思いました。
(無理矢理、教員の転職や働き方につなげていくスタイル)
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