「ブログの副業ってカンタンに始められるって聞いたけど、教員でもできるの?」
「法律的には問題ないのかな?」
「ぶっちゃけバレずに上手に稼げる方法を知りたい」
たしかに物価がどんどん上がり、先行き不安な世の中。
ブログでなんとか稼げないかなって思いますよね。
結論から言いますと、教員のブログ副業は任命権者(自治体の教育長)の許可を得ればOK!
ただし、黙って行う場合はかなり黒よりのグレーです。
ぶっちゃけ、あまりオススメしません。
・31歳の時に中学教員から民間企業へ転職
・現在は機械メーカーの総務、WEB広報を担当
・ファイナンシャルプランナー2級所持
・約2年の副業ブログの運営経験あり
とはいえ、給料はなかなか上がらないし、周りの一般企業のサラリーマンは副業もできて羨ましい。
ネットで稼げるって聞いたけど自分でもできるのだろうか?
安心して稼げる方法はないの?
そんなモヤモヤとした不安もありますよね。
そこで今回は、教員と副業、中でもブログでの収益を上げる仕組みについて徹底解説。
リスクを取らずに収益を上げる方法や、他の副業手段についても解説していきます。
【教員のブログ副業を考える上での7つのポイント】
- 教員のブログでの副業は許可を得にくい
- そもそも公務員の副業は禁止事項だらけ
- とはいえ、任命権者の許可を得ればOK
- ブログで収益を得る仕組みを考えてみると公務員の立場では厳しい
- 家族名義にしても実態が伴ってないと処分される可能性も
- 収益を上げずにまずはブログ運営を始めるメリットはたくさん!
- 投資での収益やセルフバック(自己アフィリエイト)なら副業には当たらない
以下の記事をお読みいただければ、ブログ副業での収益の仕組みや許可を得る方法、リスクについてもバッチリ理解できます。
先行きが見えない未来に不安なあなた、知識を身につけてからまずは行動してみませんか?
もくじ
教員のブログ副業はなぜ許可を得にくいのか?
教員(公務員)の副業に関する規定
まずは、副業関連の法令をひもといていきましょう。
教員(公務員)の副業に関する規定は、主に地方公務員法に記載があります。
信用失墜行為の禁止(地方公務員法第33条)
本人や所属する職場のイメージを著しく損なうような行為をしてはいけない
守秘義務(地方公務員法第34条)
本業で得た秘密を漏らしてはいけない
兼職の禁止(地方公務員法第38条)
法律や任命権者からの許可なく、他に就業してはいけない
利害関係者との禁止行為(国家公務員倫理規定他、各自治体に条文あり)
利害関係者から報酬や金品を受け取ってはならない
職務専念義務(地方公務員法第30条)
公務員は全体の奉仕者であり、職務の遂行にあたっては全力で専念しなればならない
公務員は、地位や収入が安定しているのと引き換えに、働き方に関してかなりの制限があることがおわかりいただけると思います。
任命権者の許可を得ればOK
もちろん、任命権者の許可をもらえば、ブログ副業もOKです!
ただし、許可を得るのはかなりの狭き門だということは覚悟しておいた方がいいです。
また、「実名顔出し」という条件をつけるなら、公立校の教員できちんと許可を得てブログ副業をやっている人は皆無といっていいでしょう。
では、なぜ許可を得にくいのか、まずは一般的に副業ブログで成果を上げる仕組みからご紹介します。
教員がブログで収益を得る仕組み
一般的にブログ副業で収益を上げる方法を2つご紹介します。
・Google AdSense(クリック型広告)
・アフィリエイト(報酬型広告)
Google AdSense(アドセンス)
Google社が出している広告のこと。
ネットサーフィンをしている時に、記事内に四角で囲った広告が表示されているのを目にすると思います。
ブログの内容に沿った広告が表示されたり、読者の過去の検索履歴からCookieという仕組みを使って、関連する広告が表示されたりします。
実際にクリックされると、1クリックあたり数円から数十円程度の収入になります。
アドセンスは誰でも広告を貼れるわけではなく、Google社の審査を通過する必要があります。
アフィリエイト
ブログ内で商品やサービスを紹介して、読者が実際に購入や登録をすると、ブログ運営者に収益が入ります。
アフィリエイトだけで、生活をしている専業アフィリエイターという職業もあるみたいですね。
こちらは、1回で数百円~1万円を超えるものまで単価は様々です。
それでは、先程のアドセンス(クリック型広告)やアフィリエイト(紹介型広告)がなぜ、教員(公務員)として許可が得にくいのかを見ていきましょう。
アドセンス広告の場合は何が表示されるかわからない
アドセンス広告の場合は、設定するとGoogleの方で勝手に広告を表示してくれます。
つまり、どの会社やサービスや広告が表示されるかわかりません。
主にブログの内容に沿った広告が流れるため、教育関連のブログだと高確率で「ベ○ッセ」や「ス○ディサプリ」などの広告が出てきます。
ということは、ブログを書いている公立教員のあなたが「ベ○ッセ」と特別な関係にある。
「スタ○ィサプリ」から利益を得ているのでは、とみなされてしまいます。
教員は、本業のほうで教材を選定する立場にあるため、各自治体が禁止している「利害関係者との行為にあたる!」とみなされる可能性が高いです。
アフィリエイトの場合も同様
アフィリエイトの場合も、利害関係者との取引の禁止や公務員の求められる「公平性の原則」に違反する可能性が高いです。
例えば、あなたがこどもを持つ保護者に向けて、「オンラインの学習サービス〇〇は現役教員からみてここがオススメ!」という記事を書いたとしましょう。
読者の方がクリックして申込をすると、学習サービス会社からあなたへ報酬が支払われます。
公務員としてのあなたは(実際そうでなかったとしても)、当該学習教材会社だけをえこひいきしているように、第三者から見られてしまう可能性が高いです。
教員のブログ副業は許可されるのか?教育委員会に聞いてみた
教育委員会へ突撃取材
実際のところ、許可は下りるのどうなの? ということで大阪府某市の教育委員会に勤める友人(30代男性)に聞いてみました。
・信用失墜行為の禁止、守秘義務、職務の専念義務などをきちんと守れるか
・通常のアドセンス、アフィリエイトブログでは許可は下りにくいだろう
・広く公益性の高い内容(教育の実践を広めるなど)ならば、もしかしたら許可が下りるかも
となると、なかなか許可は下りにくいと思うね
お前も教員やってたんだからわかるだろ(苦笑)
教員(公務員)のブログ副業は許可が降りにくい
任命権者(およびその取り巻きの方々)は50代以上の人が多く、そもそもブログ副業というビジネスモデルを理解していない可能性も高いです。
「ブログで収入を得るなんて怪しい」
「ブログやSNSで炎上したら、学校や自治体にも火の粉がかかるので困る」
特にことなかれ主義の場合はなおさら狭き門となることでしょう。
そもそも教員や公務員のSNSでの発信ですら、厳しく制限される時代です。
公務員である教員は、安定した身分と給与を保証されてる代わりに、公益性が高い仕事をしているため、かなり制限を受けることは肝に命じておくべきでしょう。
もちろん、繰り返しいいますが、任命権者の許可を得ればブログ副業は自由です。
自治体によって濃淡もあると思いますので、上手に書いて申請するという手もあります。
教員の副業ブログ、家族の名義にすればバレない?
実際にブログを書くのは自分、広告収入の受け取り口座や名義は配偶者の名前で……
の場合はどうでしょう?
これは、「公務員が副業するウラ技」として以前からよく言われていることでもあります。
もちろん、主たる運営者が奥様で、自分はあくまで無報酬でたまーに手伝っているだけ、はセーフです。
ですが、名義だけ借りてるは、アウトとなる可能性が極めて高いです。
飲み会の席でうっかり喋ってしまう
税務調査などの際に指摘される
第三者からの密告
なで最悪懲戒事例もありえます。
もちろん、僕も教員も幅広く知見を広げるためにもブログ副業はもっと認めるべき! とは思っていますが、現行でのルールは上記のようになってますので、
自分や大切な人の生活を守るためにも、安易にルールを逸脱しないほうが賢明です。
教員がブログを運営するメリット
とはいえ僕は「教員はブログをやるな!」というつもりは一切ありません。
むしろ、下記の理由から副業禁止の教員の方も、ぜひともブログをやって欲しいと思っています。
自分の想いを発信するのに役立つ
インターネットが高度に発達した現代。自分の考えを発信するのには様々な方法があります。
Twitter、インスタグラムをはじめとしたSNS。
小学生の将来なりたい仕事にもランクインされるYouTube。
中でもブログは、まとまった文章を置いておくのに最適です。
世界中の人に見てもらえる可能性がありますし、
最近では、オフラインの交流会で名刺をいただいても、個人のブログのアドレスを載せている人も増えています。
自己紹介がわりに、自分のブログがある。
自分の取り組んでいることや考えをじっくりと発信できる。
僕もただの教員辞めたサラリーマンだったのが、2年ほど前からブログに魅せられ今では夢中になっています。
一生学べるんじゃないかってくらい、奥が深いですよ!
まずは気軽に初めて見るのもいいでしょう。
転職をする際のスキルの証明になる
独自ドメインで、サーバーを自前でレンタルして運営していることは、IT・マーケティング関連のスキルの証明にもなります。
僕も実際にブログを約2年運営していて、「一緒に働きませんか?」などのお誘いを受けたことが数回あります。
実績として語れる目安
・Twitter、Instagram、You Tubeなら1,000フォロワー(登録者)以上
・ブログなら月5,000PV以上
上記は目安ですし、実績があるからといって即採用というわけではもちろんありません。
どのような課題を見つけて、どのように工夫をし、改善をしたのかきちんと語れる必要があります。
WEB関連、マーケター関連の職業への転職も視野に入れている人は、チャレンジしてみる価値は充分にあります。
来たるべき副業解禁に備えることができる
教員の副業はいつ全面解禁になるのか?
それは、現時点ではわかりませんが、世の中の変化のスピードを見ているとそう遠くない未来にも思えます。
「じゃあ、解禁されてから始めたらいいじゃん!」
というあなた。
ブログを開設する、アクセスを集める、読んでもらう、広告などの収益を上げる、にはそれなりの時間と勉強が必要です。
ブログ副業に必要なスキル
・サーバーのレンタル、ドメインの取得、最低限のCSS言語等の知識
・デザインの知識
・Googleなどの検索エンジンや分析の仕方
・行動心理学やセールスライティングの知識
・SNS運用のノウハウ
最低でも半年はブログを続けましょう!
稼げるようになるのは100記事以上書いてから!
などとよく言われますね。
すでに準備をしてブログ運営している人と、副業解禁になってようやく準備を始める人とではどれくらいの差がつくでしょうか?
コツコツと先に努力していった人は、きっと成果を出すことができるでしょう。
教員のブログ副業にはいくらの初期投資が必要?
数万円あれば独自ブログを開設できる
ブログを始めるのにどれくらい費用がかかるのかも、ご説明しておきます。
・レンタルサーバー代…12,000円/1年
・ドメイン代(〇〇.comというやつ)…約1,000円/1サイト
・テーマ(デザイン)を購入する場合、12,000円~30,000円程度
合計、約25,000円~40,000円程度
ブログのデザインのことをブログ用語で「テーマ」といいます。
無料のテーマもありますよ、その場合はサーバー代とドメイン代だけで安く済みますね。
ちなみに僕の場合は
・レンタルサーバー代…12,000円/1年分
・ドメイン代…Xserverのキャンペーン中だったので無料
・テーマ…「JIN」というテーマを購入、14,800円
の合計26,800円でした。
ブログを書くためのパソコンは自分が今まで使っているもので充分間に合います(わざわざイキってMacBookを買う必要はありません)。
最近はタブレットやスマホでブログ更新する人も増えています。
あとはインターネットにつながっていればOK!
社会人の趣味としては、割と手軽に始められる部類だと思います。
「そんなお金すらない」、「手軽に稼げる方法を教えて」、「副業規定に違反しない方法が知りたい」という方はのちほど「セルフバック報酬」を得るワザもご紹介しますので、そちらもご参照ください。
投資で資産を増やすのならば副業には当たらない
ブログ副業を認めてもらって稼ぐのはなかなか難しそう。
他にもっといい方法ないの?
というあなた。
株式や投資信託、FXなどで資産を増やす分には副業には当たりません。
こちらは預貯金と同じく「資産運用」とみなされるためです。
話題の「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」で少しずつ資産を積み上げていくのがオススメです。
もっとハイリターンを狙うなら仮想通貨という手もあります。(その分リスクもありますが)
まだ始めてない人は、少額から勉強がてらコツコツと積み重ねていくのがいいですよ。
教員がブログ副業で合法的に稼ぐ方法
セルフバック報酬ならOK
厳密にいうとブログ副業ではないのですが、手軽に報酬を得ることができる「セルフバック(自己アフィリエイト)」という手法をご紹介します。
ブログを持ってなくても、広告運営会社(ASP)の「セルフバック」の欄から商品やサービスの申込をすることで、報酬を得ることができます。
主な案件・サービス
・クレジットカードの発行(数千円~1万円程度)
・FX、証券会社の口座開設(数千円~2万円程度)
・不動産投資などのセミナー参加(数千円~1万円程度)
上記以外にも、U-NEXTなどの動画視聴サービスや食料品、家電製品などもセルフバック制度があります。
あなたが普段購入しているものも、セルフバックでおトクに購入できるかもしれませんよ。
セルフバックは怪しくない
「待って、なんでクレジットカードをASP経由で申し込んだだけなのに報酬がもらえるの? 」
「なんか怪しくないか? 何を言ってるんだコイツは?」
と思ったそこのあなた。ご安心ください。
(僕も実際そう思ってました)
企業がセルフバックで登録者に報酬を渡す理由は、サービスを実際に使ってもらうことによってブログや口コミなどで紹介が見込めるからです。
企業からすると広告費用の一種というか、先行投資のような感覚ですね。
税法上は雑所得に分類される
法律的にも、副業に抵触する可能性は極めて低いです。
税法上は雑所得(一時的な臨時収入)に分類され、年間20万円以下であれば申告は不要です。
企業から購入や申込に関する「おまけのようなもの」を受けているだけで、実際に便宜を図っている(ブログなどで紹介をしている)わけではないので、倫理規定に引っかかることもないでしょう。
クレジットカードなどのポイント還元に近いイメージです。
セルフバックの流れ
セルフバックのやり方はとてもカンタンです。
商品の組み合わせによっては、半日の作業で10万円の報酬も夢ではありません。
・アフィリエイト広告の会社(ASP)に登録する。
(まずは案件が多いA8ネットがオススメ!)
・ASPのサイトに行き、「セルフバック」または「本人申込可」などの案件を選び、申込や登録をする。
・成果が反映されたのち、2ヶ月程度で報酬が登録した口座へ振り込みされる。
収入はブログの初期費用に当てたり、その後の書籍の購入代などにしました。
自分への投資に回すのがオススメですよ!
セルフバックをする時の注意点
・きちんと「セルフバック」のページから申込をする
・1人1回しか、同じサービスを申込できない
・FXの口座開設などはうっかり相場にのめり込まないように注意
きちんと「セルフバック」と書かれたページから申込をする必要があります。
例えば、三井住友カードの作成でセルフバックをする場合、三井住友カードの公式サイトから申し込んでも報酬は発生しません。
ASP(広告会社)の所定のページから申込しましょう。
また、セルフバックは同じ商品を複数回購入できないので、あくまでも臨時収入と割り切ってください。
あとは、セルフバックで株式口座を作ったけどうっかりハマりすぎないように注意!
実際に使わないものは、報酬が振り込まれたらすぐに解約しましょう!
まあ、僕はFXにハマってしまい利益や損失を繰り返しながら楽しくやってますけど(笑)
セルフバックでおすすめのASP
セルフバックを使うのにおすすめなのは「A8ネット」です。
・ブログを持ってなくてもセルフバックが可能
・クレジットカードなど作るだけで報酬がもらえるのがいくつもある
・ゆうちょ銀行を指定すれば、振込手数料がたったの66円
ブログ運営に興味がある人はまずは「A8ネット」のセルフバックで資金を作って、そこからサーバー代やテーマ(デザイン)代、書籍の購入などにあてるのがオススメです。
そののち、自分でブログを運営してみたり、他のASPに手を出してみるのもいいでしょう。
まずはネット上で実際に収益を得てみる。
世の中のお金が流れている場所がわかる。
給与以外にも収入を得られる方法を知る。
行動することで、あなたの価値観は確実にアップデートされるはずです。
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