「優秀な先生達ほど辞めていく気がするけど、なぜだろう」
「周りの先生達もどんどん休職や退職している」
「いっそ、自分も転職した方がいいのかな?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ向けた記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
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おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
教員の過酷な労働環境と、将来への不安を背景に転職を考えたり、実際に行動に移す人も多いです。
やはり、優秀な人ほど辞めていきますね。
<優秀な教員からどんどん辞めていく理由>
- 他に就職先があるから
- 将来性のなさに気づいてしまう
- 学校現場がブラック労働すぎる
- もっとチャレンジしたいから
- 教員は副業ができない
また、実際に教員を辞めた優秀な方々の実績もご紹介しています。
最後までお読みいただければ、今どきの教員のキャリア事情がよくわかります。
もしかしたら、自分って教員の中でも頑張っている方かも。という方は転職活動へとチャレンジしてみる道もありますよ。

もくじ
優秀な教員が辞める理由1、他に就職先があるから
優秀な人材は民間企業でも通用する
1番目の理由は簡単です。教員辞めても他に就職先があるんです。
優秀な教員は民間企業に行っても充分に通用します。
元々教員志望の人は、学生時代に他の生徒よりもたくさん勉強しています。
学歴が高く、地頭がよく、コツコツと努力できる人が多いです。
スキルを上手にPRしよう
さらに、
・自分を売り込むプレゼン能力
・学級経営で得たマネジメント力
・保護者対応で培った問題解決力
などが加わると、民間企業としてもぜひ欲しい人材となります。
長時間労働に耐える根性があることも強みですね。(苦笑)
公務員からの転職は確かに難しいですが、アピールポイントを少し工夫すれば充分に勝機はあります。
https://tenshoku-teacher.com/goodpoint/
仕事における強みを理解しているか
優秀な教員は自分の強みをよくわかっています。
逆に、ぼーっとしたまま教員生活を過ごしてしまった人は、教職にしがみつくしかありません。(失礼!)
その結果、優秀な人がどんどん抜けていって、あまり優秀でない人材ばかり停滞する。
なんてことにもなりかねません。

優秀な教員が辞める理由2、将来性のなさに気付いてしまう
観察力がある先生が多い
優秀な人ほど、周りの状況の観察力があります。
その結果、残念ながら教職にあまり将来性がないことに気づいてしまうのです。
・働き方改革が一向に進まない
・採用倍率がどんどん低下している
・長く勤めていると転職しにくい
などなど不安な理由は挙げればキリがありません。
公務員は安定しているが…
教職が公務員、あるいはそれに準じるくらい安定しているのは事実です。
しかし、今後の少子高齢化や自治体の収入源などで、必ずしも明るいものではありません。
優秀な人ほど、未来を見通すチカラがあります。
その結果、教職の将来性の暗さに危機感を抱いている人も少なくありません。

優秀な教員が辞めていく理由3、学校現場がブラックすぎる
最も多い退職理由がブラック労働
当ブログでは今まで20人以上の元先生達から転職体験談をいただいています。
最も多かった転職理由が「長時間労働」「土日も休みでない働き方」でした。
ワークライフバランスを求めて転職する先生はとても多いです。
日教組が2021年夏に実施したアンケート調査によると、1ヶ月あたりの残業時間は96時間44分。
過労死ライン80時間を余裕で超えています。
ことし(2021年)1学期の平均的な1週間の勤務状況を尋ねたところ、持ち帰り残業を含めた実質的な時間外労働の平均は月当たりの換算で
▽中学校で120時間12分、
▽小学校で90時間16分、
▽高校で83時間32分となりました。
民間企業の残業は減少傾向
一方で、転職サイト「doda」の2021年4月~6月の調査によると、15,000人のビジネスパーソンの1ヶ月あたりの平均残業時間は、20.8時間でした。
1ヶ月に20日間働くとすると、1日あたり、約1時間ですね。
17時が定時の会社で1時間残業しても、18時には退社できる計算になります。
実際に僕も、毎日ほぼ18時くらいには退社しています。
年収が下がったとしても、まだ日が出ているうちに職場を出て、習い事を楽しんだり、家族との時間を満喫するのはとても有意義です。

管理職の働き方が過酷すぎる
学校で働くうえで、管理職に昇進するのを一つの目標にしている人も多いことでしょう。
ただし、教頭先生は「24時間戦えますか」という言葉がピッタリの職種。
書類が山積みになりすぎて、教頭先生の顔が見えない、なんてこともありました。
将来のビジョンが描けずに、教員を辞めることを検討している人も多いのです。
優秀な教員が辞める理由4、もっとチャレンジしたい
仕事量の削減やアイディアが豊富
できる先生ほど、創意工夫をして新しいやり方で仕事をしようとします。
なんとかして仕事量を削減し、定時退勤に近づける人もいます。
より子どもたちに喜んでもらえるような実践的なアイディアを持っている先生もたくさんいます。
教育とは、本来クリエイティブなお仕事。
優秀な先生たちが活躍する場面はたくさんあるはずなのですが。
学校現場は実に保守的
しかし、学校という組織はびっくりするくらい保守的です。
前年度と同じようになぜやらないのか?
保護者からの反対もあるのではないか?
反対されて自分のやりたいようにやれず、組織の古い体質に見切りをつけて辞めていく優秀な教員は多いのです
優秀な教員が辞める理由5、副業できない
民間企業では副業OKが増えている
民間企業では、どんどんサラリーマンの副業が解禁されています。
自分のやりたいことや知見を広めながらお小遣い程度を稼ぐ人や、
月10万円以上、中には月給と同等の収入を本気で稼いでいる人もいます。
先が見えない世の中だからこそ、サラリーマン以外に収入の柱を持っておきたい、他にもつながりを持ちたいというニーズは常にあります。
公務員は副業が限られている
教員は原則として副業はできません。
優秀な教員ほど、副業に関心を寄せています。
・ひとつの収入先だけでは不安
・スキルを身につけたい
そんな優秀な教員たちにとって、副業OKの民間企業はとても魅力的に映るのです。
実際に辞めた!優秀な元教員の人達
それでは、実際に辞めた優秀な元教員の方々を3名ご紹介させていただきます。
インタビュー記事もありますので、ぜひ合わせてお読みください。
丸山瞬さん
在職中にテレビnewszeroに登壇。
芸能人相手にも堂々と物申す。間違いなく優秀な方です。
捨てるから始める仕事革命!
学校に「5S」の考えを導入し、著書も出版されています。
2022年現在では、教育ICT関係の仕事をしながら、学校整理収納アドバイザーとしてコラムを執筆したり講演したりと、精力的に活動されています。

白川大貴さん
学生時代はロクに勉強もせず、教員時代も退勤後はパチンコばかりしていた。
と語る元体育教員の白川大貴さんですが、エンジニアへ転職後わずか1年で独立。
LINEやTwitter運用で5社からコンサルをしているなど、とても優秀なビジネスマンです。
現在では、「教員転職NEXT」というコミュニティの運営もされています。

マーケターけいさん
こどもが好き、人に教えるのが楽しいと教員の道を志したものの、保護者対応の辛さや教員という仕事の将来性にギモンを抱き転職活動。
活動中に3ヶ月でツイッターのフォロワー数を2,000以上に伸ばし、その実績も買われてWEBマーケターへと転職。
「あなたの背中は僕が押す!」と情熱とロジックの両方を持ち合わせた方です。
