こんにちは、「教員からの転職」をテーマに発信をしている元中学教員のさとる(@SatoruTeacher)といいます。
11月1日は僕が以前から楽しみにしていた本が発売されました。
さる先生(坂本良晶さん)が書いた『「学校現場」を大きく変えろ!MISSINON DRIVEN』。
回転寿司チェーンで売上トップだった転職教師の僕が、Twitterで「学校のブラックな働き方」を変えていく話。
なんか、タイトルを読むだけでワクワクしますね!
実際に読んだ僕が、気になる内容を徹底レビューします。
もくじ
ミッションドリブン!さる先生(0)著者坂本良晶さんについて
さる先生(@saruesteacher)。本名坂本良晶(さかもとよしあき)さん。
30代半ば、京都府の公立小学校の現役教員でありながら、Twitterのフォロワー数15,000人というツワモノ。
「教育の生産性」をテーマに発信をされており、2019年3月に発売された著書『全部やろうはバカやろう』はAmazon教育書ランキングで1位に輝いたことも。
私生活では2人の娘さんの良きパパでもあります。
前作は、学校の先生向けの「教育の生産性の実践」がテーマでした。
今回はさる先生の今まで生きてきた道のりを踏まえての「生産性を上げた、そのあとのお話」、「ミッション(使命)とは何か?」がテーマになっています。
では、実際に読んだ感想を記していきます。
ミッションドリブン!さる先生(1)イシューから始める
ミッションドリブンとは?
ミッションとは使命のこと。
ドリブンとはdriven(駆動)。
ミッション(使命)というエンジンを元に、車を走らせるように道を進んでいく様を表しています。
そしてその動きは、他者を巻き込んでさらに加速していき、広がっていく。
最近ではパナソニックやSHOWROOMといった有名企業も「ミッション・ドリブン」という言葉を用いて、単に利益を追求するだけでなく、使命に基づいた進み方・経営のあり方を発信しています。
イシューとは何か?
イシューとは、問題解決のために取り組むべき価値のあるもの。
物事のキモ、これを改善できればドミノ式に物事がよくなっていくもの、そういうものだと僕は勝手に捉えています。
世の中には、一見イシューに見えて実は大事じゃないもの。
周りの人はイシューだと言っているけど、実は違うんじゃない? ってものもたくさんあります。
そして、イシューを理解するには、理論も大事ですが、やはり経験を積まなければならない。
今でこそ「教育の生産性」といったキーワードを持ち出し、魅力的なキーワードでスマートに発信しているように見えるさる先生ですが、実は前職(くら寿司の店長)でウン十連勤を経験したり、教員になっても日付が変わるまで学校にいたこともあるそうです。
僕も学校現場で部活や、保護者対応、理不尽なルールに悩み、傷つき、苦しんできたからこそ、「教師からの転職」というテーマで発信ができると思っています。
ミッションドリブン!さる先生(2)発信により自分をアップデート
さる先生は第2章で、自ら発信することの大切さを説いています。
Twitterで魅力的な発信をされている先生、たくさんいらっしゃいますよね。
そして大事なのは自分も発信をすること。
特にTwitterは140字以内に収めなくてはならないので、めちゃめちゃアウトプットの練習になりますよね。
またブログを書くことで、自分の意見を客観視してまとめることができたり、他の人にまとまった情報を提供することができます。
僕もTwitter発信を本格的にやるようになって5ヶ月くらいですが、明らかに自分の能力が上がった気がします。
具体的には、顧客へのプレゼン能力、部下や後輩に指導する時のわかりやすさ、話す言葉の選び方、そんなひとつひとつが以前よりレベルアップしました。
ミッションドリブン!さる先生(3)ビジネスマインドを教育に取り入れる
前作「全部やろうはバカやろう」でも書かれてましたが、さらにミッションドリブンを進めるためのビジネスマインドをご紹介されています。
印象に残ったのは「サンクスコスト」。
「サンクスコスト」……事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと。埋没費用。
引用元:Wikipedia
サンクスコストの例として、さる先生は教育免許更新制度に言及されています。
免許更新制度、そろそろ廃止してもいいんじゃないでしょうか?
やったけどコストに見合う効果がありませんでした、ってゴメンなさいしましょうよ。
戦術の本でも、イケイケの追撃戦よりも撤退戦の方が難しいと言われてますからね。
「学校の常識は世間の非常識」という言葉があります。ビジネスマインドが教育の現場のスタンダードになるのは、まだまだ時間がかかりそうです。
それでも、発信を続けていくこと、少しでも共感者を募っていくことが大事ですよね。
ミッションドリブン!さる先生(4)走り出せ
そして終盤に差し掛かり、さる先生の言葉はトップでチェッカーフラッグを受けるF1レーサーのようにさらにヒートアップしていきます。
仕事には次の3つの階層があるという。
ジョブ=お金を目的として働くこと
キャリア=地位や名誉のために働くこと
コーリング=自分の使命達成のために働くこと
多くの人は、ジョブのステージで働いているといわれている。毎日イヤイヤ働いて、家に帰って発泡酒を飲んでスマホゲームをポチポチとやって眠り、次の日イヤイヤ出勤するような仕事のスタイルだ。
引用元:坂本良晶『「学校現場」を大きく変えろ!MISSINON DRIVEN』
この本はおそらく、現場で働く教員を励ますため、これから教員になろうか迷っている学生さんを励ますために書かれたもの。
それでも、あえて言いたい。
教職から離れたい人が次のステージで輝けるように
教員を続けたい人がやりがいを持って働けるように
「教員やめたい」人を世の中からなくす
これが、僕のミッションだ!
とは言い切りませんが、今現在、僕がやりたいことである、と。
僕の普段やってる仕事は、まだまだ「ジョブ」の段階です。
でも少しずつ、ステージを上げられたらいいなと。
ミッション・ドリブン!さる先生とツイッター
僕とさる先生との出会い
実は僕がTwitterで発信をするキッカケになったのは、さる先生の前作「全部やろうはバカやろう」がキッカケです。
すでに教員から転職して2年、なにげなく書店でみかけたブルーの表紙の本。
「全部やろうはバカやろう……教育の生産性? Twitterで人気急上昇? なんじゃそりゃ?」
教育書というと、メガネをかけたベテランの先生が仰々しく自分の成功体験を語る。
みたいなのがイヤであんまり本を読んでいなかった僕。
当時、ビジネス書を中心に読んでいたので、「まっ、いっか、ハズレでも……」と軽い気持ちで買いました。(失礼!)
気がつけば、夢中で読んでました!
「丸付け界王拳!」「紙々との戦い!」
キャッチーなフレーズの実践。でもそれは理論に裏付けされている。
「教育の生産性」。
この本ともっと早く出会っていれば、教員をやめてなかったかも。
さる先生に影響されてTwitterをはじめた僕
これからは教師も「個」の時代。自分の経験が発信元・そして財産になる。
そんなことをさる先生は語ってらっしゃいました。
その文にバッチリ影響された僕は、軽い気持ちでTwitterを始めました。
最初は「フォロワー100人くらいいけばいいかな」なんてのん気なことを考えてましたが……
なんと、ありがたいことに2019年11月1日現在、1800人のフォローをいただいています。
絡んでくれる常連さん、みたいなのもできてきました。
ありがたいことに、ブログに記事を投稿いただいた方もいます。
そして、4日ほど前、「ミッションドリブンの発売楽しみだー!」というツイートをしたところ……なんとさる先生からお返事が!
感激(ToT)。本当に色んな人と繋がれる! すごいなツイッター!
僕とさる先生が目指すミッションは、ちょっと違う点もあるかと。
別に違っててもいいじゃない、でもどこかで重なっている、そんな気持ちを抱きながらこれからも発信を続けていきたいと思います。
現役の教員だけでなく、教育に関心があるすべての方にこの本をぜひ手にとっていただきたいです。
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