「中学校の教員をやっているけど、もう限界」
「部活動や生徒指導など、毎日がギリギリ……」
「いっそのこと、転職した方がいいのかな?」
そんなあなたへ向けた記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
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おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
中学校の教員って本当に大変ですよね。
生徒は思春期真っ盛りだし、部活動で時間は拘束されるし、校務分掌も重たいです。
教育困難な地域だったり、荒れた学年・クラスを担当するとさらに難易度は跳ね上がります。
この記事では、僕が教員になったきっかけや、退職までの流れや、その後の転職活動について赤裸々に綴っています。
・僕が教員になったいきさつ
・退職した主な理由
「月100時間以上の長時間労働で疲弊」
「ワンオペ育児の妻と毎日口論、泣き叫ぶ息子」
「管理職をみていると、将来に希望が持てない」
・転職活動した際の苦労
・転職して、自由な時間と心のゆとりを得ることができた
最後までお読みいただければ、あなたの「教員を辞めたい」というモヤモヤが少し晴れて、次の進むべき道が見つかりますよ。
一緒に、考えていきましょう!
もくじ
中学教員を辞めたい!転職した・そんな僕の生い立ちを簡単に
まずは僕がそもそも教員になったキッカケをお話します。
- 両親がもともと教員で身近に感じていた
- GTOのような型破りで生徒との距離が近い先生になりたかった
- 公務員なので安定しているという、よこしまな心も
順番にご説明していきます。
両親が共に教員、という家庭で育った僕
1986年生まれ。
生まれも育ちも京都府です。
中学の教員をしていた父親と、元小学校教師で専業主婦だった母親との間にうまれました。妹が一人います。
教員を目指した理由は、小さいころから教員にあこがれていた!
とまではいかなくて……
父親が教師をやっていたのもあり、一番身近な仕事といえば教員。自分も学校の先生になる!とそんな思いを抱きながら育ちました。
実際に親も学校の先生って人多いですよね。
最近では親御さんも「教師だけは、やめとけ!」というそうですね(汗
ドラマ(GTO)にあこがれて教員になった
本格的に「先生になりたい!」と思ったのは、中学生の時にドラマでやっていた「GTO」。
反町隆史さんと松嶋菜々子さんが出てたあのドラマです。
カッコいい! 面白い! 僕もあんな風に生徒との距離が近い、型破りな先生になりたい!
中学・高校と退屈な授業ってたくさんあるじゃないですか。
それでも「学校って面白い!」と感じてくれる生徒が少しでも増えたらいいなって。
公務員だから安定しているという思いも
あとは「公務員だから安定してるし…」というよこしまな心もあったこともここで白状いたします。
両親からも「公務員はオイシイぞ」みたいな洗脳もありましたね。
教採試験の面接では
「尊敬する父親の姿にあこがれて、やりがいを感じて」とかホント当たりさわりのないことを言ってました。
*ちなみに初めて教壇に立ってから9年後、親にだまって教員やめました↓
教員やめたい!高校・中学の社会科免許を取得
勉強は人よりちょっとだけ得意、くらいのレベルだったので大したことないのですが、何個か受けたうちの京都の私立大学へ進学。
歴史が好きだったので、社会の先生になろうと思って中学社会科と高校地理・歴史・公民の免許を取得しました。
教育実習……つらかったっす。必死で授業の準備をして、担当の先生から指導案の練り直しを何回も言い渡されていました。
夜中の2時3時まで準備をしていた記憶があります。
3週間で5キロやせました(TOT)
中学教員やめたい!講師から初任へ
教員やめたい、新卒講師時代
僕が教員採用試験を受けたのは、2007年。
当時の京都府の倍率は中学校全体で約5倍、社会科の採用でいうと10倍以上でした。
周囲も「一発で受かるのは無理だから、まずは講師からだよね」みたいな空気がありました。
僕もご多分にもれず、無事に落ちて講師登録をして、京都郊外の某中学校に講師として配属。
1年目から未経験部活の副顧問に
最初に戸惑ったのは、授業以外に仕事がめちゃめちゃ多い!
生徒とのやり取り以外に作成すべき書類が山のようにある。
担任持ってなかったけど、ついていくので精一杯。
初年度から部活の顧問。バレー部の副顧問だったのですが……
「若い先生に経験をつませないと」というよくわからん理由で、土日の練習や遠征などはほとんど付き添ってました。
教員辞めたい、2年目以降
2年目からは担任を持つことになりました(最初は中2)。
学級経営とはなんぞや。そんなこともわからん若造をよくも生徒たちは受け入れてくれたなと今でも思います。
不登校の生徒の家へ定期的に訪問したり、3年目では担任した生徒の卒業式に立ち会ったり、中学高校と自分が続けていた剣道部の顧問になって、生徒と一緒に稽古で汗を流したり。
毎日ヘトヘトだったけど、充実感もあった。
若かったから、勢いでなんとかやっていけた。
そんな感じです。
教員やめたい!保護者対応や人間関係がツラい…荒れた校区へ
教員は辛い、辞めたいという気持ちを抑えながら
それまでも生徒が万引きしてスーパーに謝りに行くとか、ひきこもりの生徒の家に訪問しても効果なしとか、色々な経験をさせてもらったのですが、初任地はまだ平和だった。
それを僕は次の勤務校で思い知ることになります。
教員6年目に赴任した先はいわゆる教育困難校でした。
生徒が警察に補導されて呼び出し、を何回も経験。
そして、問題を起こす生徒の親は怖い、一筋縄ではいかない。
教員はストレスが多い
保護者対応に生徒指導、もちろんテストの採点や授業準備などやるべきことはたくさんあります。
どの先生も膨大な量の仕事を抱えていて、管理職に相談するもやんわりと「最終的にお前がなんとかしろ」と言われ……
それでも、独身時代・そして子どもがいなかった時はなんとかやれていました。
中学教員やめたい!ついに学校での仕事が詰む
そんな中、うれしいこともありました。
友達の紹介で知り合った妻と結婚。
そして、妊娠・出産。
妻の育休復帰後、なんとか早く帰って家事をこなしたい→できない、せめて週末くらいは→部活指導や残務でそれすらままならない。
とうとう仕事が回らなくなりました。
妻と毎晩のように口論、家庭は崩壊
当時の我が家は、家は散らかり放題。食器は流しから出してそのまま洗って利用。食事もインスタントやレトルト・スーパーの惣菜、など。
くたくたになって家に帰ると、フルタイムで働きながらのワンオペ育児の妻が待ち構えています。
お互い初めての育児で、仕事と家庭の両立にものすごいストレスを抱え(というか僕はほぼ家事をしてませんが…)毎晩のように口論してましたね。
そして泣き叫んでいる長男。
こんなんじゃ家庭教育にいいわけないですよね。
「教師の子どもは意外とグレる人が多い」
そんな言葉も頭をよぎっていました。
教員をやめるのが決定的となったできごと
息子が2歳の時だったと思います。
保育園の発表会、僕は普段通り部活指導に行っていました。
僕はそれが当たり前だと思ってました。
長男の出産にすら立ち会えてません。
ふつうに教壇に立って授業をしていました。
帰宅後、妻に泣かれました。
「他人の子どもと自分の子ども、どっちが大事なの?」
妻も限界でした。
夢に見てた幸せな家庭とは、ほど遠い現実。
僕はこうやって、一生息子の成長を見ず、妻との語らいもなく生きていくのだろうか?
僕の中で、何かが音を立てて崩れていった、そんな瞬間でした。
他にもあった中学教員を辞めたい理由
周りの先生たちも疲れている
勤務校では僕ら教員も過酷な労働環境でしたが、管理職はもっとヒサンでした。
「あー、1ヶ月ぶりにちゃんと休めるわ」
なんて管理職の自虐ネタを聞いていると、自分の10年後、20年後のビジョンが全く見えませんでした。
管理職を見ていると将来に希望が持てない
たしかに教育の現場はやりがいもあるけど、僕はこのまま余裕もなく押しつぶされるように教師としての日々を送っていくのだろうか…
30歳過ぎてからの転職はきびしいって言うし、動くなら早いほうがいいのでは…
そんな考えが頭をよぎりました。
中学教員を辞めたい!そして転職
上記の家庭での一件以来、教員の仕事には身が入らない日々でした。
部活指導も土日はなるべく休みにし、他の先生にまかせるようになりました(さすがに大会は引率してましたが)保護者からクレームも来てましたね。
もはや、教師という仕事は僕の中で魅力的なものではなくなっていきました。
妻も、僕のしんどそうな姿を見かねてか
「ホンマにしんどかったら、やめてもいいんよ。しばらくは私の稼ぎでなんとかなるやろうし」
そんな言葉をかけてくれました。
ほんとうに今でも妻にはとても感謝してます。
中学教員を辞めたあと仕事を探す
教員を退職、30代での決断
教師やめよう! 転職しよう!
そう思っても……
公務員ってつぶしが効かないって聞くし、どうなるんだろ……
という不安がありました。
ネットで色々と情報を調べていくうちに、転職サイトや転職エージェントという制度があることを知りました。(恥ずかしながら大学生の時に就職活動をしたことがなかったもので)
結局、僕は2017年の3月で9年間におよぶ教師生活にピリオドを打ちました。
教員やめて転職活動!
その後、職業訓練でMOS(マイクロソフトの資格)の講座を受講しながら、転職活動を開始。
転職エージェントの方と何回も面談させていただき、エントリーシートや職務経歴書の書き方から面接でのテクニックなど色々と教えていただきました。
「転職の面接突破法」みたいな本も自分で買って研究。
世はアベノミクスの好景気にわいていて、教員として文字通り死ぬ思いで9年間やってきたのがありがたくも評価されました。
20社ほど受けたうち2つ内定をいただき、その中で現在の中堅メーカーに就職を決めています。
教員やめた→ホワイト企業へ転職できた
現在はメーカーで営業(外回り)をしています。
製品や部品を車に積んで取引先を回るルートセールスが主です。ノルマもあるんですが、日々ルートセールスやっていたらだいたい達成できます。
たまに達成できないと上司との面談が入りますが、きっつい保護者を相手にすることを考えたら楽勝です(失礼)
正直、年収や福利厚生は下がりました(汗
それでも教師だった時に比べて、会社の周りの人もあくせく働いてなくておおむね優しくしてくれます。
毎日だいたい6時に退社。7時には家に帰って家族と夕食を囲み、5歳の長男と今年生まれた長女とお風呂に入って、長男とその日保育園であったことをお話しながら寝かしつけ。
「働き方改革」で世の中のサラリーマンはすでに体験していたのかもしれない。当たり前の生活。そんな幸せを手にしています。
教員をやめたい、年度途中でも退職してOK?
もちろん、3月末で退職するのがいちばんなのですが。
そうは言ってられない事情もありますよね。
自治体にもよりますが、制度上は「原則1ヶ月前までに伝えればOK」としている所が多いです。
立つ鳥あとをにごす形になってしまうかもしれませんが、一番大事なのは、あなたの人生ですからね。
教員からの転職を成功させるには
転職エージェントが成功への近道
「転職活動といっても何からはじめていいのかわからない」
「特別なスキルもないし、転職なんてできるんだろうか?」
そんな悩めるあなたのために「転職エージェント」というサービスを少しだけご紹介します。
転職エージェントとは
・人材紹介サービスのひとつ。 転職希望者が抱える様々な悩みを解決し、その求職者にとって最適な転職をサポート。
・転職希望者それぞれに、専門のスタッフがついて対応してくれます。
・基本的に、サービスは無料。
もうひとつ、転職サイトを使って自分で求人を見つけて応募するやり方がありますが
・そもそも転職すべきなのか?
・職務経歴書の作成
・企業への応募、日程調整、年収などの条件交渉
上記のことをすべて自分でやっていかないといけません。
転職がはじめての教員にはかなりハードルが高いですよね(涙
そんな転職初心者の教員にオススメなサービスを2つご紹介しておきます。
登録・相談は無料! 電話やSkypeなどの相談にも対応しています。
また、登録しても転職を強制されるわけではないのでご安心を!
エージェントに相談した結果、自分のやりたいことが明確になって教員をつづけるという選択肢ももちろんアリです。
リクルートエージェント
転職をしたことがない人も、「リクルート」という名前は聞いたことがあると思います。
転職支援実績数はNo1! 転職を考えるならまずは登録しておいて損はないエージェント。
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実際に利用してみたり、周りの口コミを見ての感想ですが、業界の知識が豊富で企業との交渉力があるエージェントが多いなという印象を受けます。
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