「教員から退職するにはいつがベストなの?」
「退職するなら1年のうちどのタイミングが一番よいのかな?」
「年度途中でも退職できるのかな?」
胸の中に上記のような決意を秘めたあなたへ。
お悩みを解決する向けた記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは5,000人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
実は、僕がいただくTwitterのDM相談でもっとも多いのが、
「教員やめますって、いつ、誰に、どのタイミングで言えばいいの?」
確かにみなさん教師をやめるのは初めてだし、なかなか周りに相談できない……。
不安ですよね。
・3月末の退職がいちばん多い
・次に多いのが夏休み、あるいは冬休み後
・仕事をやめる際は、3月末の退職なら11月頃の管理職との意向面談までに伝えるのが一般的
・もちろん年度途中でもやめられる。1ヶ月前までには伝えておくのがベター。
特に担任を持たれている先生は、3月末で辞めないと周りに迷惑がかかる……とご自身を過剰に追い込んでしまう場合が多いのですが。
実は、夏休み後や冬休み後に次の就職先を見つけて転職した先生もいます。
教師という仕事は辞めようと思えば、いつでも辞められるのです。
この記事を最後までお読みいただければ、あなたなりのベストな辞めるタイミングがみつかって次の一歩を踏み出すことができますよ。
●教員を辞めたいと思うあなたへ
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もくじ
教員を辞めるのは年度途中ではダメなのか?
3月末退職なら、12月中には管理職に伝えよう
教員の自己都合退職で一番多いのが、やはり3月末。
生徒や保護者にも迷惑がかからないし、職員室でそれほど文句を言われることもなく、引き継ぎもスムーズに進みます。
僕もちなみに3月末退職組です。
公立学校の人事はおおむね12月いっぱいで次年度の体勢を決めていくことが多いので、遅くとも12月中に管理職に伝えれば、その後もスムーズな段取りができます。
11月からの個別面談で伝えるという手も
公立学校の教員でしたら、おおむね11月くらいから管理職との個別面談がある学校が多いのではないでしょうか。
主に勤務地の希望、家庭などの個別事情がないか、担当学年の希望、などがヒヤリングされるこちらの面談ですが、
その時にやめる意思が固まっていれば、個別面談で伝えるというのもありです。
■メリット
早めに伝えるのでその後のやりとりがスムーズに進む
学校側としても次年度の計画が立てやすくなる
■デメリット
周りの職員に早く知られた時に気まずい
退職まで期間が空くので、日々の仕事のモチベーションが保ちにくくなる
ちなみに、僕が実際に退職したときの事務手続きの流れや注意点については、こちらの記事をどうぞ↓
1月、2月で教員を辞めるのもアリ
面談内容と違う結果になるのも、やむをえないと僕は考えています。
管理職や周りからもしかしたら、イヤミを言われるかもしれませんが、あなたの健康や、次に本当にやりたいことを優先するのが第一です。
若いうちの1年間は、とても貴重です。
やはり教員は3月末の時期が一番辞めやすいですからね。
教師を少しでも続ける可能性があるなら
また教員を続ける可能性が少しでもあるなら、管理職の面談では退職するとは言わないことをオススメします。
「人の口に戸は立てられない」とよく言いますよね。
あなたが現状を正直に話したとしても、管理職がうっかり他の先生に漏らしてしまうと、とても働きづらくなってしまいます。
管理職に伝えるのは、辞める意思が固まった時だけで充分です。
教員からの退職は実は年度途中でも大丈夫!
学期途中でも1ヶ月前ならOK!
とはいっても、12月を過ぎたら翌年3月に退職するのは無理なのか?
あるいは、年度途中でも退職したい場合はどうすればいいのか?
各自治体の規定等を見てみると、おおむね1ヶ月前に伝えるのが目安です。
下記は東京都の規定の例です。
退職を希望する10日前までに届け出をするように、となっていますね。
(退職)
第十四条 職員は退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前10日までに、退職願を提出しなければならない
退職願は定められた書式がありますので、管理職に伝えたり、事務の先生から取り寄せたりすることを考えると、最短1ヶ月前なら大丈夫かなと。
勤務する自治体の規定を、一度ご確認願います。
生徒や保護者に迷惑がかかるのでは……
という気持ちもとてもわかります。
辞めるとなると、可愛い教え子たちの顔がついつい浮かんでしまいますよね。
でも、管理職や周りの先生は、あなたのその後の人生まで面倒を見てくれるのでしょうか?
残業代を、教育委員会からきちんと払ってもらえましたか?
また社会に出てから活躍して、広い意味で恩返しをすることで充分なのでは?
しばしの間の気まずさと、これからの長いキャリアどちらが大切なのか、一度よく考えてみましょう。
退職を検討しているなら、転職活動との同時並行がオススメ。
求人数業界No.1の
教員を1ヶ月で辞めるのもやむをえない
1週間から1ヶ月で退職を考える先生も増えている
中には、苦労して教員免許を取得し、教育実習をへて採用試験をくぐり抜けて念願の教員になったものの。
可愛そうなことに、わずか1ヶ月で退職を考えてしまう人もいます。
もちろん、早期退職には
・新卒に比べると、既卒扱いになるので求人数がどうしても減る
・うちに入社してもすぐ辞めるのでは、と企業に思われてしまう可能性
があるので、全員におすすめするわけではありません。
休職という選択肢もあります。
勤務1ヶ月でも退職した方が良いケース
しかし、以下にあてはまる場合は1ヶ月での退職も検討すべき。
- 本人が努力しても改善の見込みがない
- セクハラやパワハラ、心身の変調など業務を続けられる状態にない
- 退職の意思が固い
ガマンして無理やり勤務を続けることで、一生の傷が残ってしまう場合もあります。
*2021年に1ヶ月で教員を辞めたあと、充電期間ののちWEBエンジニアへ転職した女性の体験談はコチラ↓
僕の親戚も、公務員の仕事でメンタルをやられてしまいました。
5年たった今でも、薬を服用し続け、民間の保険などにも加入できずにいます。
そうなるくらいなら若いうちの今なら、まだまだ人生やり直しがききます。
教員を辞めるタイミングで管理職から引き留められるケースも
実際の反応としては、「えっ!」という鳩が豆鉄砲くらったような顔をされ。
引き留めに合う場合もあります。
僕の場合ですが、勤務校の規模がそこまで大きくなかったのと、PTA行事等のからみで校長と話すことが多かったので、
「ちょっとお話が…」と校長室で退職する旨を伝えました。
実際、強烈な引き留めに合いました。
教員を年度途中でやめる時の退職理由
結論、正直に言う必要はない
実は僕の場合、退職理由を正直に言いすぎたかなと反省しています。
転職本を読んだり、他の先生の体験談等を聞いてみると、退職理由を正直に言わない人もたくさんいるんですよね。
・部活指導等が忙しすぎて、もう限界
・ストレスが多く、教員を続けていく自信がない
・職員室内の人間関係にうんざり
正直に言うと引き留めにあう
教員を途中でやめたい人ってだいたい上記の理由だと(僕は勝手に)思うのですが、これををそのまま伝えると
「部活の時間をもう少し減らしてもよい」
「待遇が改善できるようにするから、少しのガマンだ」
などと引きとめに合うケースが多いです。
管理職は教員を辞めた経験はない
管理職は教員をやめたことがない人なのです。(当たり前か)
教員は定年まで勤め上げるべきとの価値観しかありません。
「教員を辞めるなんてとんでもない!」
「他に仕事が務まるものか」
そんな心無い言葉がたくさん。
中には親切心で止めてくれる人もいるのですが、決心をして伝えた身としてはありがた迷惑な場合が多く、残念ながら事態は平行線です。
心苦しいけど、ウソも方便
それだったら
・家族の介護でどうしても
・親の容態が悪く、家業を継がなければならない
・他にやりたい仕事ができてもう次も決まっている
ウソも方便とはよく言ったものですが、消耗戦になるくらいならこれくらいの事柄はよいかなと個人的には思います。
ただ、つっこまれた時の設定や言い訳はちゃんと用意しておく必要がありますので注意。
どうしても退職したい場合
教員をやめたいけど、管理職や同僚に言うのがつらすぎる!
いますぐやめたい!というあなた。
退職代行という選択肢もあります。
実際に教員で使った経験のある人もいますよ。
教員を辞める時期が決まったあとのお話
3ヶ月前には転職活動をはじめよう!
教員をやめるけど、無職になるのがイヤだ。
という方は、平行して3,4ヶ月前から転職活動をすることをオススメします。
たとえば3月末で退職が決まっているのなら12月からスタート。
その後の1、2月は企業側も4月入社を見越して求人が増えてくる時期でもあります。
転職サイトの登録や自己分析、業界研究、転職エージェントとの面談など、やれることをやっておけば次のキャリアもきっと見えてきます!
あきらめずに、頑張ってください!