「子育てしながらママ教員として働いているけど、もう限界」
「自宅に持ち帰っても、休日にやっても、仕事が終わらない」
「もう、教師を続けていく自信がない」
主に女性のあなたへ向けて、心が軽くなる記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
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おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
教員の仕事ってただでさえ忙しいのに、そこに子育てや家事との両立が加わるとさらに難易度が跳ね上がりますよね。
・子育て中の教員ママの働き方の現状
・なんとか両立する方法
・子育て中に教員を辞めても生活できる
そして、どうしても両立が難しい場合は転職や、非常勤講師として働く、あるいは一時的に専業主婦になるのもありです。
我が子が小さい時の時間は、二度と戻ってきません。
お金なんて、正直いつでも稼げます。
一度しかない人生だからこそ、ぜひとも後悔のない選択をしてくださいね!
もくじ
子育て中に教員を辞めたくなる 現状
まずは、子育て中のママ教員の一日を軽く振り返ってみます。
あなたの平日はどんな一日ですか?
教員ママの一日は毎日が戦争
5:00 起床
子どもの保育園の用意、弁当作りが加わることも
6:15 子どもを起こし、自分も手早く身支度
7:20 子どもを自家用車に乗せて出発
7:50 子どもを保育園に預ける
8: 00 滑り込みセーフで職員室へ
(その後、学級運営、授業、宿題の丸つけ、給食指導など猛烈に働く もちろん休憩時間はなし)
17:00 退勤
18:00 保育園の迎えを済ませ、(場合によっては買い物をすませて)帰宅
食事の支度、夕食、子どもに夕飯を食べさせる
21:00 こども就寝(一緒に寝落ちする場合も多数)
持ち帰り仕事開始 合間に夕食の片付け、洗濯などの家事
0:00 就寝
とちょっと文字に起こしてみましたが、休憩時間はなし。
睡眠時間は約5時間、ととてもこなせそうにありません。
時短勤務は制度上ありますが、担任を持ちながらの時短はほぼ不可能でしょう。
ワンオペ育児のケースも多数
もちろん、夫が保育園の送迎をしてくれたり、洗濯や夕食の準備などをしてくれればまだ生活は回るのですが。
夫も教員で働き盛り、重たい校務分掌や部活指導を抱えていたり、学年の仕事で忙しいなど、援軍を望めないケースも多数。
東京都の調査によると、未就学児を育てながら配偶者と同居している人で、
1日平均での家事育児関連時間は、男性が3時間34分、女性が8時間54分と実に5時間以上の開きが出ています。
子育て世代の家事・育児関連時間(週全体平均)出典:東京都WEBサイト
いくら、「イクメン」という言葉が浸透してきている、ジェンダー平等が叫ばれている時代とはいえ、男性も平等に家事育児を担うにはまだまだハードルがあります。
子どもの体調不良で泣く泣く休む場合も
実際には、両親や義両親のチカラを借りながら、なんとか日々の仕事をこなしている人が大半でしょう。
家に帰ってからも持ち帰り仕事。
自分の自由な時間なんて、皆無。
子どもが熱を出せば、周囲に謝り倒して早退。
新型コロナの影響で、保育園や学校もすぐに学級閉鎖になります。
みんな一度は、子育て中に教員を辞めたい、と思うものなのです。
子育て中に教員を辞める前に、両立できないか
ただでさえ、ハードモードの教員生活。
そこに、毎日の子育てや家事が加わると、ベリーハードモードになります。
正直、人間として不可能なレベルです。
でも、仕事を辞めるのって非常に勇気が伴いますよね。
なんとか両立する方法はないでしょうか?
一度は管理職に相談
・保護者対応などを一部お願いできないか?
・学校行事などの担当を減らしてもらえないか
・時短勤務ができないか?
など、まず一度は管理職に相談してみましょう。
管理職には部下の健康や安全に配慮する明確な義務があります。
しかし、学校現場はただでさえ人手不足に加えて、年々業務が増えていく傾向にあります。
なんだかんだとなだめられ、現状が変わらないケースも。
家事や育児を時短できないか?
家事や育児を時短できないか、探ってみましょう。
一般的には子どもが小学校低学年までが、手間がかかり両親の負担はもっとも大きいと言われています。
場合によってはお金をかけででも、今この瞬間を乗り越えた方がいい場合もあります。
共働き家庭は年々増加しているため、最近では時短家電も人気です。
・自動お掃除ロボ
・乾燥機つき洗濯機
・電気圧力鍋(ホットクックなど)
ホットクックは我が家でも使っていますが、材料を前日に切っておいて、当日の朝にセットしておけば、帰宅すればご飯が出来上がっています。
ハヤシライスや牛丼、パスタなど人気メニューも豊富で、野菜も柔らかく煮込んでくれるので、子どもも喜んで食べてくれますよ。
頼れる人にはどんどん頼る
家事を回すため、あるいは子どもを育てるため、頼れる人にはどんどん頼りましょう。
・両親、義両親
・近くに住む親戚
・友人、知人
・ベビーシッター、シルバー人材などの代行サービス
最近は、こどもの面倒をみながら英語で楽しく遊んでくれる、専門的なベビーシッターの方も増えています。
住んでいる自治体によっては、ベビーシッターを利用した際に補助金の一部がでるところもあります。
使えそうなサービスがあるなら、思い切って外注するのもひとつです。
子育て中に教員を辞めても生活できる
上記のような対策をとっても、それでも教員を続けられそうにない。
自分の子どもとふれ合う時間を持ちたい。
もっと余裕のある人生を送りたい。
そんな考えもとても自然なことです。
子育て中に教員を辞めたとしても、生活をしていくことは可能です。
非常勤講師として働く
非常勤講師は、働く時間があらかじめ決められているので、自分のペースと相談しながら働くことができます。
注意点としては、ついつい余計な仕事を押し付けられる何でも屋にならないこと。
気づいたら、以前の教諭時代と同じように大量の無賃労働をしていた、なんてことにならないようにしてください。
教育関連の企業へ転職
民間企業へ転職するのもひとつの手です。
ワーママ教員が転職するなら、今までやってきた仕事と関連する業界がよいでしょう。
なぜなら、子育てしながら1から未経験の仕事を覚えるのはさらにキツく、経験者の方が採用もされやすいからです。
教員免許を持っていると、選考に有利になる会社もあります。
在宅ワーク
在宅ワークをするには、大きく2つのやり方があります。
・リモートワーク可の職種に転職する
・業務委託やフリーランスとして働く
リモートワークは、IT関連や経理事務など限られた職種であることが多く、教育関連はどちらかというと現場仕事の面が強いです。
おすすめなのは、業務委託やフリーランスとして働くことです。
教育系記事のライターや、イラストが得意な人は図解やイラストなど。
クラウドワークス、などのクラウドソーシングサービスを使えば、パソコンと周辺機器があれば在宅ワークすることが可能です。
中には、ライターだけで月30万円以上稼ぐ人もいます。
雇用は不安定になりますが、ネット上で売り買いできるスキルを持っている人は、チャレンジしてみる価値はあります。
一時的に専業主婦になる
もちろん、一時的に専業主婦として家庭を支えるのもありです。
教員のメリットは、なんといっても教員免許を持っていれば仕事には困らないことです。
(学校現場がブラック労働ということは別にして)
また、働きたいという気持ちが湧いてきたら、常勤や非常勤講師として戻ることが可能です。
*ちなみに常勤講師なら年収400万円弱と非正規労働者としてはなかなかの高給の部類に入ります
学童や放課後等デイサービスなど、教育関係の仕事に就くこともできます。
まとめ、子育て中に教員を辞めたいなら転職活動もあり
子育て中の転職活動は短期決戦で
子育て中の転職活動は、集中して行なうのがよいです。
パートナーともしっかりと話し合い、協力してもらうのが不可欠。
夏休みや冬休みなどの休暇も利用しながら、効率的に行いましょう。
そして転職活動を効率的に行いたいのなら、エージェントサービスの活用がおすすめ。
まずは色々な選択があることを知ろう
通常は自分でやらないといけない、求人探しや応募書類の作成、業界研究、面接対策などあなたをサポートしてくれます。
土日やオンラインの面談も可能なエージェントが多く、相談は無料です。
もちろん、面談してみて、やっぱり転職するのを辞めるというのもOKです。
転職活動してみて、やっぱ教員に残るという選択をした人もいます。
あなたはすでに充分頑張っています。
そして、小さい我が子との貴重な時間は限られています。
だからこそ、ぜひ後悔のない選択をしてくださいね。