「教員から公務員の一般行政職への転職を考えている」
「やはり公務員は、福利厚生もしっかりしているし、残業も少ないので魅力的」
「結婚していても、教員からの転職ってできるのかな?」
そんなあなたへ向けた記事です。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
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教員からの転職を考えていく中で、公務員の安定した雇用や、ワークライフバランスのとれた働き方は大きな魅力ですよね。
部署にもよりますが、公務員(一般行政職)になった大学の同期などを見ていても帰宅時間も早いし、余暇も充実しているように感じます。
また、子育てや出産を考えている人にとっても公務員という働き方は魅力的にうつるのではないでしょうか?
男性の育児休暇の取得も進んでいますし、復帰後も時短勤務などの配慮がきちんとなされている。
そこで今回は、20代半ばの女性まりさん(仮名)からいただいた、教員から公務員への転職体験談を掲載させていただきます。
・子どもと関わるのが好きで、特別支援学校の教諭を志す
・結婚、そして過酷な労働環境の中、流産も経験
・心身を壊してしまい、休職
・休職中に転職活動をして、市役所の行政職へ応募
・2020年秋、無事に転職が決まる
まりさんの体験談で勇気づけられるのは、休職中の方、そして結婚している女性でも転職が決まった!というポイント。
とくに男女の雇用機会の均等は、長年言われていますが、やはり既婚女性の転職は少々ハードルが上がってしまうのが現実です。
転職を考えているけど、中々求人がない、面接までたどり着けない、そうお悩みの方も多いのではないでしょうか?
同じような立場の方は、きっと勇気づけられるはずです!
\実は公務員の求人もある!/
もくじ
教員から公務員一般行政職へ転職する際のポイント
教員から公務員への転勤はできない
例えば京都府ですと、公務員は京都府、教員は京都府教育庁の管轄になっています。
教員をやっている人が教育委員会や京都府の別組織に出向することはありますが、教育現場に戻ってくるのが前提。
働き方を根本的に変えたい人は、公務員行政職へ再就職しないといけません。
ですので、
・教員を辞めてから公務員試験を受ける
・公務員試験を受けて合格したあとに教員を辞める
のどちらかの選択となります。
筆記試験を突破する必要がある
公務員の試験は、教員採用試験の「一般教養」よりも法律、経済学、数的推理など高度な内容が多いです。
独自の対策と勉強時間が必要になります。
効率的に学習したい人は、通信教育やスクールなどに通う手もありますよ。
自治体によっては年齢制限がある
受験する自治体によっては受験の年齢制限があります。
おおむね、30歳から35歳までと定められているところが多いです。
教員から公務員への転職を狙っているなら、早いうちから行動するのがおすすめですね。
社会人経験枠もある
また、自治体によっては「社会人経験枠」としての採用もあります。
こちらは、筆記試験なしで、論文のみ→その後面接というパターン。
ただし、社会人枠はまだまだ狭き門なので、受験する際は注意が必要。
また意外と知られていない情報なのですが、転職サイトビズリーチなら、公務員や独立行政法人の社会人枠の求人が多く掲載されています。
<求人の一例>
・某中央省庁の課長待遇 年収900万円
・九州某県の観光課長待遇 年収770万円
・政令都市のデジタル推進部門 年収700万円
など、公務員として安定していながらもやりがいのありそうな求人がたくさんあります。
↓登録だけでもしておくと、転職の幅が広がりますよ。
狙い目は都道府県よりも市役所
都道府県や政令指定都市の公務員は給与水準も高く、競争率が激しい傾向にあります。
一方で、地方の市役所は少子高齢化などで、若者が少なく採用倍率が下がっているところもあります。
知り合いが勤めていれば、過去の出題傾向や面接での質問などの情報も入手できますね。
併願ができる自治体も増えているので、まずは気になる自治体を調べてみるとよいでしょう。
教員からの転職、公務員一般行政職へ
元々教員になろうと思ったキッカケ、志望理由など
初めは幼稚園にいる困り事のある子も無い子もみんなで楽しめるような保育がしたいと思っていました。
しかし、幼保だけでなく、施設や特別支援学校等の実習を通して、一人一人が楽しく過ごせるようより細やかな支援をしたいと思いました。
特別支援学校の児童と接した時に特別支援学校の教員になることを決めました。
特別支援学校の教員時代の思い出
良かった思い出
子どもたちの成功体験、また成長に貢献できていると感じたことです。
特に、初めて担任した児童の1人が初めて直線をかけるようになった時は感動しました。
その児童は丸や縦線の殴り書きはできましたが横棒を書くことができませんでした。
半年をかけて、10センチの線を1人でかけたときは涙が出ました。その他にも児童の嬉しそうな顔や声を聞けることは幸せな時間でした。
辛かった思い出
子どもと関わることが辛くなってしまいました。 仕事を始めてから違和感を感じてはいたのですが、昨年流産してからさらに嫌になってきてしまいました。
また、子どものために頑張る、子どものことを一番に考えて、、というふうに行動できなくなってしまい、手を上げそうになったこともありました。
教員から転職して公務員へ、転職活動
転職しようと思ったキッカケ
体調に変化が出てきて休職をしました。その中で、教員としてではなく、この経験を生かしてより幅広い年代の方の役に立ちたいと思うようになりました。
主人の地元に引っ越すこともあり、そちらの市役所試験を受けることを決めました。
転職活動での良かったこと、苦労話など
良かったことは、市役所試験のために筆記試験や面接試験の練習を通して多くのことが学べたことです。
苦労したことは、筆記試験の勉強時間が1ヶ月間だったことです。
私は座学での勉強が苦手で、当初は短期間での勉強に絶望していました。
しかし、毎日参考書の問題をひたすら説いて納得するまで掘り下げたことに達成感を得られるようになってからは勉強が楽しくなってきました。
転職サイトなどは特に利用せずに、ひたすら公務員試験対策をしていました。
公務員試験はどのように勉強されましたか?
筆記試験は、4冊の参考書から独学で学びました。ひたすら問題を解きました。
①『畑中敦子の判畑中敦子の判断推理ザ・ベストプラス : 大卒程度公務員試験対策』
②『畑中敦子の判畑中敦子の数的推理ザ・ベストプラス : 大卒程度公務員試験対策』
この2冊を中心に学びました。わからない時は家庭教師のトライを見て納得するまで掘り下げて学びました。
③ 「公務員試験マル秘裏ワザ大全 国家総合職・一般職/地方上級・中級用 三日で合格!誰も書けなかった 2020年度版」
この本は2回ほど読み込みました。
④ 公務員試験 市役所上・中級 教養・専門試験 過去問500 2020年度版(緑色の参考書です!)
数的推理と判断推理も解きましたが、他の教科はこの参考書の問題しか解いていません。
面接試験は鏡に向かって1人で練習したりたまに主人と練習しました。
また、私は受験した市は主人の地元ということ以外関わりがなかったので、その市や県について調べました。
あとはネットから予想質問を集めて自分だけの質問集を作りました。
教員から公務員へ、転職はできます!
休職中でも転職できます
休職中に公務員試験を受けていたので、実はバレないかなとヒヤヒヤしながらの転職活動でした。
特に書類選考ではじかれることもなく、面接でも現職(教員)を退職しようと思った理由も聞かれましたが、
・結婚を期に主人の地元に引っ越しをするため
・教員の経験を活かし、より広い視野で子育てや地域の困りごとを解決したい
とネガティブなことはあまり言わないように心がけました。
休職していることも敢えて伝えないことで貫き通しました。
転職を志す教員へひとこと
大変なこともたくさんあると思います。ただ、自分で決めたことをやり切れるよう、頑張りすぎず頑張ってください!
さとるさんは、とても親切で優しくて頼りになる方です!!
私も今後少しでも、教員から次のキャリアを考えている人のお力になれればと思っていいます。
今後のご活躍と教員の経験を活かして、様々な市民の方の生活に貢献されることを応援しています!
教員から公務員になりたい人におすすめの転職サービス
社会人枠の採用試験がおすすめ
実は、公務員試験を受けなくても、公務員へ転職する方法があります。
転職サイトやエージェントに掲載されている、社会人枠の採用試験を受けることです。
これなら難しい公務員試験の勉強をしなくても、書類選考と面接のみで受験が可能。
特におすすめなのはCMでよく見かける「ビズリーチ」。
試しに「自治体」「官公庁」と絞って検索すると、75件の求人が出てきました。
*2021年8月現在
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