「4月から激務とストレスが重なり、もう耐えられない」
「教員だけど、夏休みに退職するのはアリなの?」
「ぶっちゃけ、今すぐにでも辞めたいです」
そんなお悩みにお答えする記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
「教師からの転職」をテーマに発信しつづけた結果、
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは4,500人以上!
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
結論、教員が夏休み明けに退職することはできます。
制度上、おおむね2週間から1ヶ月前に退職の旨を申し出れば退職することができるからです。
また、どうしても退職の旨が伝えづらい場合は、費用がかかってしまい万人にオススメするわではないのですが、退職代行という手もあります。
とはいえ、
「クラス担任があるので、責任もあるし途中で辞めづらい」
「次の仕事が見つかるのか不安」
そんな方は、働きながら夏休み期間中に集中して転職活動することをおすすめします。
そこで今回は、教員が転職活動をするなら「今でしょ!」(古い)。
夏休みがおすすめな理由をあげてみます。
・夏休みに退職してもOKな根拠
・多忙な教員、まとまって体が空くのは夏休み
・求人が多いので夏休みはおすすめ
・無事に転職が決まった時には比較的辞めやすい
夏休みこそ、自分のキャリアを見つめ直し、新たな一歩を踏み出す時です!
\3分で適職がわかる/
もくじ
教員が夏休みに退職するのはアリ
規定上はすぐに退職できる
上記でも述べましたが、教員が夏休みに退職することはできます。
教員は3月末に退職する人が圧倒的に多いので見過ごされがちですが。
各自治体の規定等を見てみると、おおむね2週間から1ヶ月前に退職の意思を伝えれば、退職することはできます。
下記は東京都の規定の例です。
退職を希望する10日前までに届け出をするように、となっていますね。
(退職)
第十四条 職員は退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前10日までに、退職願を提出しなければならない
まだ踏ん張れそうなら、先生を続けてみる
とはいえ、責任感の強い人も多いと思います。
自分のクラスの子どもたちや保護者、周りの先生達や管理職にも迷惑がかかるし……。
それなら、まずは転職活動してみるというのもアリ。
夏休み明けに内定が出て、3月末入社まで待ってくれる企業も中にはありますよ。
転職活動は仕事の効率化につながる
実際に転職活動を経験すると、
・広い視野で物事を見られるようになる
・いざという時に転職先はある、と自信につながる
・時間を捻出しないといけないので、仕事の効率化ができる
といったメリットがあります。
実は、3番目の「仕事の効率化」はかなり良い影響があります。
ブラック労働に耐えかねて転職活動をしてみたけど、仕事が効率化できて教員の魅力に気づくことができたので教員に残る。
という人も一定数いるのです。
教員が夏休みに退職や転職活動をすべき理由、とにかく多忙
教員というのは非常に多忙な仕事です。
教員、あるいは元教員のみなさんには今さら何を言ってんだって話ですよね。
報道によれば、小学校教員の約5割、中学校教員の約8割が、過労死ラインを超える月100時間以上の残業をしていると言われています。
参考記事)『Yahooニュース』中学校教員の8割が月100時間超の残業 働き方改革「上限規制」の対象外
Twitterでも「#先生死ぬかも」のハッシュタグで悲鳴を上げている現場の先生が多数。
普段の平日にその合間を縫って転職活動をするのは非常に困難。
ちなみに僕は在職中に転職活動を並行させるのは無理とあきらめて、教員をやめてから転職活動をしました。
それくらい、教員というのは多忙な仕事なのです。
教師が転職活動するなら夏休みしかない
長期休暇に転職活動
授業がある平日に転職活動をするのはなかなか難しい。
そして、土日は体力や気力の回復で精一杯。
教員が在職しながら転職活動をするなら、やはり長期休暇の時期しかないでしょう。
生徒達が休みになる長期休暇は3つ。
夏休み、冬休み、そして春休みです。
中でも夏休みは教員は時間を取りやすい
冬休みは年末年始ですので、企業もお休みとなり採用活動はありません。
転職エージェントもほとんどがお休みです。
そして春休みは、離任される先生の引き継ぎや、新しい指導要領や通達などへの対応、新学期の準備などでぶっちゃけ普段の平日より忙しいです。
あまり思い出したくないですね(涙
そうなると必然的に行動する時期は、夏休み期間中に絞られます。
まあ、夏休みも研修やら、プールの監視やら、部活の大会やらで結構忙しいんですけどね。
普段の平日よりは、まだマシかなという気がいたします。
教員が夏休みに転職活動でやるべきことは多い
転職活動には時間と根気が必要
求人を見つけて応募したり、転職エージェントと面談したり、実際に企業の面接に出向いたり。
それ以外にも転職活動は様々な仕事が待ち構えています。
履歴書や職務経歴書の作成。
自己PRや志望動機を練ったり、希望先の業界や企業を研究したり。
やるべきことがたくさんあります。
ライバルが休んでいる時こそ行動
ぶっちゃけ僕は教員時代は持ち帰り仕事をたくさんしていましたし、気づいたらPCの横で力尽きて寝ていたなんてことも何回もあります。
そうなると、やはり授業がなくてまとまった時間がとりやすい夏休みに上記のことに取り組む方がいいですよね。
みんなが休んでいる時こそ、行動しましょう!
https://tenshoku-teacher.com/early/
教員からの退職、転職、夏休みは求人が多い
また、企業側から見ても7,8月からの夏休みは求人が多い時期です。
参考記事)求人数が増加するのは2月、3月と8月、9月「マイナビ転職」
4月から年度がスタートする多くの日本の企業においては、9月末が半期。
そして、10月から下半期のスタートと位置づけている企業が多くあります。
10月からのプロジェクト開始や組織改編などで、10月から来てくれそうな人を募集している会社は多いです。
また4月から新年度で走り出してみたけど、思ったより人手が足りなかった、あるいは業績好調でもっと新しい人に来てほしい、という場合もこの時期から採用活動に乗り出します。
求人が増えてくる夏休みは、転職希望者にとってはチャンスです!
教員の夏休みはボーナスもらったので辞めやすい
お金は大事
各自治体によって規定は異なるのですが、基本ボーナスは支給日に在籍してないと支給されません。
教員のボーナスは支給日は6月末頃または7月上旬。
ということは、夏のボーナスはもらっているので、無事に転職活動が成功して学校を去るとすれば9月から10月あたりになるはず。
次の支給日は12月ですので、ボーナスにも未練がなくなりますよね。
転職活動にもお金はかかる
転職したあとも、何かと生活には不安がつきまといます。
お金の話になっちゃいますが、あとちょっと在籍してたらボーナスもらえるのに辞めるというのは非常につらい。
担任を持っていれば、途中で生徒たちと別れて悲しいことになりますが
次に進む意思が決まっていれば、どのみちどこかで辞めねばならないもの。
夏休みの転職活動は一つの選択肢としてアリだと僕は考えています。