「教員から転職したいけど、コロナ禍でも内定はもらえるんだろうか?」
「結婚しているけど転職できる? できれば年収も落としたくない」
今回は、そんなあなたのお悩みにお応えできる体験談をいただきました。
Twitter(@SatoruTeacher)のフォロワーさんは3,800人以上。
おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
ご紹介するのは、30代の女性、ひつじさん(@hitsuji_note)
特別支援コーディネーターとして公立学校でご活躍中の現役の教員の方です。
ひつじさんブログ:Hitsuji Note
ひつじさんはコロナ禍の中でも、果敢に転職活動を進め、教育関連業界への内定をゲット!
悩んだすえ、内定を辞退し教職に残るという選択をされています。
また、現在ではZOOMを用いて転職を目指す先生へ向けたオンライン座談会を主催されています。
・教員としての自信を取り戻すきっかけになった
・すでにある幸せに目を向けられるようになった
・業務効率化した結果、残業時間が半分に減った
・チャレンジ精神が身についた
・Twitter等のつながりで仲間が増えた
学校に残る道を選んだけど、それでも
「転職活動をしてよかった!」と嬉しそうに語るひつじさん。
その体験談は、キャリアに迷う先生たちに前に進むチカラを与えてくれるはずです。
もくじ
教員になろうと思ったキッカケ、志望した動機など
大学在学中に、「人に付加価値を提供できる仕事がしたい」と思っていました。
そのため就職活動でも、ブライダル・旅行・教育等に応募していました。
しかし「本当にやりたいことなのか」と思っていました。
そんな中、当時やっていた家庭教師のアルバイトでの子どもの変容にやりがいを感じ、教員をめざすようになりました。
最終的には、
- 子どもが好き
- 結婚して子どもが生まれても続けられる
- 自分にしかできない仕事
という軸で教員の道を選びました。
ひつじさんの教員時代の思い出
教員をやっていて良かったこと
教え子が卒業したあとに、活躍している姿を見られたことです。
今まで3回担任として卒業に携わったことがありますが、それまでどんなに苦しいことがあっても、卒業させたときは教師としての仕事のやりがいを感じます。
また卒業後に自分の夢を叶えて、大きく成長した教え子の姿を見るのは、これ以上ない喜びです。
教員をやっていて辛かったこと
自分の教師としての情熱ややる気が、子どもや保護者にうまく伝わらず、クレームになって返ってきたときはとても辛かったです。
また自分の時間管理がうまくいかず、保護者のニーズに答えられないときも、やるせない気持ちになりました。
教員から転職しようと思ったキッカケ
・本当にやりたい仕事に専念できない
・一生この仕事を続けていくことへの不安
・もっと自分が成長できる環境に身を置きたい
業務がコロナ対応で増加し、本当にやりたい業務に専念する時間が確保できなかったからです。
特に私は現在特別支援コーディネーターとして、保護者へのソリューション提案をしていますが、この業務に割きたいのに、部活動や他の業務に時間がとられてしまっていました。
結婚し、残業がしづらい環境の中で、この仕事を続けていくことへの不安感や、一生続けていくことへの体力面の限界を感じたからです。
新型コロナウイルスの影響で、世の中が大きく変化しようとしているときに、職場は何も変化が起きず、転職して成長環境に身をおきたいと考えたからです。
教員からの転職活動での良かったこと、苦労話など
良かったこと
・教員としての自信を取り戻すきっかけになった
・すでにある幸せに目を向けられるようになった
・業務効率化した結果、残業時間が半分に減った
・チャレンジ精神が身についた
・Twitter等のつながりで仲間が増えた
私には転職活動をしてよかったことがたくさんあります。
まず、自分の教員としての自信を取り戻すきっかけになりました。
自分自身を認められることが増え、ないものを欲しがるよりも、今もうすでにある幸せに目を向けられるようになりました。
次に、自分が仕事に求める基準や優先順位も見直せたので、本当に大切なものに時間や労力を割けるようになりました。
さらに、転職活動をするために時間を割いていたので自然と業務改善を行うことができ、残業時間はなんと半分に減りました。
最後に転職活動を通して、Twitterでのつながりが増え、毎月に1度座談会を行うことができています。
この活動は自分のチャレンジでもありますが、仲間も増え、今後も続けていきたいと考えています。
転職活動で苦しかったこと
・エージェント探しに苦戦
・現職との両立しながらの転職活動は大変
苦労したことは2点あります。まず書類の通過率を上げるために味方になってくれるエージェントを探していましたが、なかなかエージェント探しに苦戦しました。
探す時期が少し早かったのかもしれませんが、自分でエージェントに営業をかけたりもし、延べ10名以上のエージェントと面談しましたが、結局求人を紹介していただいたのは3名だけでした。
もう1点は、現職との両立です。帰宅後に毎日エージェントや企業とのメールのやり取り、面接対策や応募書類の打ち込み等、1日中仕事をしているような気持ちになりました。
また結果に一喜一憂し、モチベーションと気持ちを保つのも苦労しました。
内定先の業界、志望した決め手など
内定先の業界は教育関連業界です。
志望した決め手
現職の特別支援の領域が即戦力として活かせると思ったからです。転職活動を始める前から存じ上げており、興味のある企業だったことも理由の一つです。
◆使用した転職エージェントや転職サイト、それぞれの印象
総合型から、業界特化型まで10社以上登録をし、あらゆるサイトを活用して行いました。
その中で特に良かったサイト等を書きます。
・リクルートエージェント・・・総合型で求人数が多い。転職相談にも載ってくれる。
ただ他の転職希望者も多く利用しているため、教員からの転職には少し不向きかもしれない。
・キャリアカーバー・・・エージェント探しの際に使用した。リクルートエージェントが行っているハイクラス転職者向けサイト。自分から気になったエージェントにメッセージを送ることができるところは、ビズリーチと違うところ。
・エデュケーショナルキャリア・・・教育特化型エージェントで、教員の実情にあった求人を紹介してくれる。教育業界を受けたい方はおすすめ。
・doda・・・毎日メールで求人を知りたい方向け。穴場な求人も多くもっているため、エージェントはつけたくないけど、応募したいという方向け。
・openwork・・・勤務している方の口コミが見られる。実情が少し垣間見えるので、情報として知っておくと良いと思う。
・wantedly・・・SNS型のサイト。カジュアルな転職サイト。ベンチャーやIT系を志望する方へおすすめ。
今後の目標、転職を志す教員へひとこと
今後は現職に残り、教員として続けていきたいと思います。
今回転職活動で得たものを生かして、今後はブログやSNS等で発信しながら、教員としてあるいは、女性としてのキャリアに悩む方の支援をしていければと考えております。
また月に1度オンライン座談会を通して、皆さんのアウトプットの場所を提供できればと考えています。
◆転職を志す、先生方へ
私はさとるさんの転職セミナーへ参加し、転職活動を本格始動しました。
悩んでいるのはあなただけではありません。仲間をたくさん作って、より良い転職活動にしてくださればと思います。もしそのお手伝いが私としてもできれば嬉しいです。
最後に転職活動を支えてくれた言葉を紹介します。
「じっくり考えろ。しかし行動するときは来たら、迷わず進め。」byナポレオン
現状に不安や不満があるのなら、まずは行動してみよう!
ひつじさんは「教員からの攻めの転職」をモットーに活動なされていて、僕もリアルタイムで応援させていただいてました。
求人の質にも妥協したくない!
年収も落としたくない、ハイクラスでやりがいのある転職先に決めたい!
そんな確かな「軸」をお持ちの方でした。
内定ゲット、そして現職に残るという決断をされましたが、「転職活動してよかった!」「自分の自信にもつながった!」との言葉はとても印象的です。
現状に不満のある方。
あるいは今後教員という仕事を続けていくのに不安のある方。
コロナ禍においても、内定を決めている教員・元教員の方もいらっしゃいます。
まずは行動してみてはいかがでしょう!
転職活動してみて、「やっぱり自分は教員の方が向いている」という考えもとても素晴らしいものだと思います。
学校という世界しか知らないよりも、一歩外の世界を体験してきた方が、未来に続く子どもたちにも、確かな信念と言葉で伝えることができますからね。
あなたのチャレンジを応援しています!