「教育学部に入ったけど、やっぱ教員になりたくないな」
「採用倍率も毎年のように下がっているって聞くし」
「民間企業の方が将来性がありそうだけど……」
そんなギモンをお持ちの方へ向けた記事を書きました。
現在は企業の採用面接や新人教育も担当しています。
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おかげさまでたくさんの人とつながることができて嬉しいです。
確かに当初教育系の学部に入学して教師を目指したものの、あまりのブラック労働さに教員になることをためらったり、他の道を探したりする人もたくさんいます。
関西の国立の名門教育学部でも10人中3人は教師にならずに、他の公務員や民間企業に就職しているというデータもあります。
・労働環境がブラックすぎる
・いざというときに教員から転職しづらい、つぶしが利かない
・将来性がない
・副業は実質禁止
・「#教師のバトン」がネガティブすぎる
この記事を読んでいだたければ、あなたも「教員になりたくない」理由が明確になって、新しい道を探すヒントが見つかりますよ。
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もくじ
教師になりたくない、採用倍率の低下
教員の採用倍率は年々低下しています。
参考記事「小学校教員倍率、過去最低2.7倍」(日本経済新聞)
上のグラフは2019年度のコロナ前に行われたものですが。
コロナ禍の2020年度であっても、小学校の教採試験倍率は、東京都1.9倍、北海道1.3倍、福岡県1.4倍、佐賀大分長崎でそれぞれ1.4倍と低さが目立っています。
自治体によっては、教員になりたい人が受験すればほぼ合格する。というところも。
それでは、なぜ教員になりたくない人(特に学生)が増えているのか、見ていきます。
教師になりたくない理由、労働環境がブラックすぎる
過労死ラインの残業をしている教員が大半
実際に教育系学部の学生さんに話を聞いてみると、
「大学に入った時は教員を志望していたけど、情報収集していくうちに自分には務まらないと感じた」
「教育実習を経験したけど、周りの先生の働き方をずっと続けるのはムリ」
「とりあえず教員免許はとるけど、民間に就職するつもり」
という声をいただきます。
月80時間以上の残業をしている教員は、小学校で約3割、中学校で約6割。
とのデータもあります。
休憩時間の少なさは、もはや人間とは思えない
また本来であれば、労働基準法で45分以上の休憩時間のはずが、学級担任をしている先生の一日の休憩時間は
小学校で1分
中学校で2分
*前掲「文部科学省調査」より抜粋
Twitterでアンケートもとったのでこちらも載せておきます↓
ぶっちゃけ休憩ってとれてる?
教員・元教員のみなさんに質問
あなたは実際に学校での勤務中
どれくらい休憩してますか?*勤務時間中(定時中)ですので
夕方6時にようやく休憩した時間などは含まないものとします#拡散希望— さとる@教師からの転職 (@SatoruTeacher) June 17, 2020
教師になりたくない理由、将来性に不安
「10年後の仕事図鑑」という本をご存知ですか?
この本によると、教師という仕事は「なくなる仕事変わる仕事」というどちらかというと将来性が薄い項目の中に入っています。
教師の間でも格差が生まれるかも
コロナの影響もあってか、オンライン授業が少しずつですが導入されつつあります。
例えば近い将来、東○ハイスクール&衛生予備校のように、授業が非常に上手な一握りの教員が授業をオンラインで担当し。
残りの人員は少ない給与でチューター的な役割をする。
などという時代がやってくるかもしれません。
教師になりたくない、転職しづらい
例えていうなら、
教育学部生の民間就活は、せいぜい草野球のピッチャーからヒットを打つくらいの難易度。
これが30歳の公立校教員が転職するとなると、高校野球名門チームのエース投手からヒットを打つくらい難しさが跳ね上がります。
ただ、打席には何度でも立てますので、数動けば自分に合う企業にめぐり会えるのですが、いかんせん難易度が違う。
一方で、民間企業から教師への転職は割とカンタンになれます。
社会人経験がある教員に一定の枠を設けている自治体もあるからです。
僕は、新卒で講師→教諭の道をたどりましたが、最初に民間企業を経験しておいた方が逆に視野が広がったのではないかな、と思っています。
教師になりたくない、副業が実質禁止に近い
民間では副業解禁が進む
2018年には、モデル就業規則が改正され、民間企業では「副業元年」と呼ばれ、副業ブームが巻き起こっています。
2020年10月の調査によると、現在副業・兼業を認めている企業は全体で49.6%、将来的には認める・拡充する予定の企業は57.0%となりました。
教員の副業は認められにくい
ところが、教員(公務員)はこの副業が非常に認められづらい立場にあります。
かいつまんで話すと、教員(公務員)の副業は許可を得ればOKなのですが。
この許可が非常にとりにくく、2021年現在では、不動産・農業・書籍の執筆・講演など非常に限られた範囲での許可となっています。
「体質が古そう」
「自由な働き方ができなさそう」
と教員を敬遠する動きもあります。
「#教師のバトン」でさらに教師になりたくない
「#教師のバトン」というプロジェクトをご存知ですか?
文部科学省が教員の魅力を発信するために、現場の教員から働き方改革はICTの導入事例などを「#教師のバトン」をつけてTwitterで募集していたのですが……。
実際に集まった声は、ほとんどが労働環境の悲惨さやストレスの多さを上げる悲鳴に近い声でした。
文部科学省が公式noteを更新するたびにプチ炎上しています。
学生さんのもの、と思われるツイートをいくつか拾ってみました。
いま教員の講義受けてて、先生が「教員不足だから文科省が #教師のバトン というタグを作って広告を始めました
、見てみてください 」って言われたから見たけど労働時間とか勤務内容が激務とか散々で笑ってしまった、絶対なりたくない。— 百沢 (@i_am_hospital) April 26, 2021
ちょっと今から間に合うかな?まじで就活の方をしたい
教員なりたくない。教師のバトン見たから、教員なりたくなくなった。エントリーシート書いてるの教授にばれて怒られたのも納得できない— よくできました (@c20h30o2c22h32o) May 4, 2021
もし自分がとんでもなく優秀でなんでも卒なくこなせるとしても、教員にはなりたくない
たしかに子どもは可愛いしやりがいはあるし授業研究とか楽しいだろうけど、
拘束時間は長いしクレームは入るし時間は無い教員になったが最後、要領の悪い自分が迎えるのは自死だ#教師のバトン
— 旅 (@concent39) May 21, 2021
教師になりたくないのなら、民間就職という選択肢もある
このように教職課程をとっている学生さんが、実際に教員になるのをやめる事例は年々増えています。
一度民間にいってから教員を目指す方法もありますし、教員以外でも教育に関わる仕事はたくさんあります。
また、就活の時期を逃してしまった。
就活したものの自分に合う企業が見つからなかった。
という人は、プログラミングやWebマーケティングのスキルを身につけることで即戦力として、企業に採用されるという手もあります。
最近では、就職保証付きのITスクールも増えていますよ。
人生は一度切り、特に20代は感性も若く体力もあるので、さまざまなことにチャレンジできます。
方針を変えるのは、決して逃げじゃない。
いろんな可能性を探っていきましょう!
あなたの決断が、よりよいものになるよう、願っています。